第5話 制裁処理
何事にも大きな出来事があったならその処理は付き物である。
例えばパーティーを開いたしよう。そうなると掃除が必要になる。
他にもお漏らしをしたときにも、戦争をしたときにも、処理は必要不可欠だ。
そんな俺は今回の制裁の処理で追い込まれています。
「失礼します陛下。教育部、防衛部、財務部、生活保障部の決裁書類を持ってまいりました。」
「あぁそこに置いておいてくれ」
「畏まりました」
王宮部の秘書が書類を置き部屋から退室した。
「えぇ教育部からは。
・公爵、侯爵領の民族浄化。
防衛部からは。
・地域防衛任務の撤退命令書。
財務部からは。
・今般の王令等の予算。
生活保障部からは。
・公爵、侯爵領への生活保障の見直し要求。
か。この書類を読まないといけないのか」
とても難儀なことである。
この決裁書類は正式な文書となるため確認が必要である。
この国は君主制であり絶対王政を敷いている。
だが俺はこのように関連部署を設置して国を運営している。
だから極稀に部署と俺の解釈が違うことがあるのだ。
特に王令は一度出されているものはもう法律みたいにまとまっていて、その王令に違反していることがあれば、俺に届かぬまま処理されることがある。
だから王令に関する決済文書は最重要である。
「あぁそうだ。あの事を忘れていた」
今回の制裁の件で侯爵夫人であるジュリアーニ夫人を後宮に入れた。
さすがに王宮部から苦い顔をされた。
まず俺に妻はいない。そう未婚なのだ。
そんな未婚な俺が元侯爵夫人である彼女を娶る。
王宮の繁栄・サポートを司る王宮部からにしてはせめて若い生殖能力のある王妃を先に決めてくれ、とそう言いたげそうだ。
なにせ繁栄だからな。多分一番責任のある組織だと思う。
まぁとりあえず一度後宮に行ってみるか。まぁ後宮とはいってもまだできてはいないが。
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