第3話 制裁前篇
今日この日新たに王令が下された。
王宮の兵が町の掲示板に王令が書いた貼り紙が貼りだされる。
「えぇなになに。ふむふむ...トニックとバジルが潰れる!?」
この国が成立してから長きにわたりこのような上級貴族のお家が取り潰しになるのは初めてのことだった。
「それにしても国王様踏み切ったな。今までほとんど内政は手を出したこともないのに」
「国王様は立派な軍人気質だからな。」
「それにしてもNTR男爵?なんだそれ?」
「あぁこの処分が下されるきっかけがそいつだ」
「というか。なんでトニックとバジルが潰されることになったんだ?」
「さぁ。まぁ近々公になるんじゃないか」
そして。
「あぁまじだりぃ」
「おい。任務に着いているとき私語は慎め。だいたいお前はなー」
「あぁうるさいうるさい。まずなんであんな辺境なところまでいかねばならん。防衛任務についてる遠征軍にやらせればいいじゃないか」
「お前なぁ。いいか。王国軍も撤退命令を出されているが生憎公爵領とか侯爵領に護送車がないんだよ。で、俺たちはその護送車を警護しているわけだ」
「そういうもんかねぇ」
王国軍第15遠征治安維持中隊が侯爵領に向かっていた。
「というか昨日計画書呼んだが俺ら小隊は侯爵領に行って次に公爵領に派遣して治安維持に努めよってあったんだがもしかして俺ら常駐すんの?」
「そうだな。」
「いやいや。可笑しいだろ?ただですら防衛任務に着いている王国軍が撤退してるのに俺ら治安維持隊が残るとか。危険だろ?」
「いや俺もそこらへんは詳しくはないんだがどうやら国境付近の国と同盟を結んだらしい」
「へぇ。だからこれを機に防衛任務に着いている王国軍を」
「まぁ魔物に対する対処は俺らが持たないといけないがらしい」
「まじか」
「おおまじだよ」
「あ、もしもし。うん俺だよ。なんか任務の期間が長いらしいんだよ。だからこっちに来ない?あぁうん。トニック公爵領。え?トニックとバジルだけは嫌だ?なんでだよ?....娘の教育に悪い?え、ちょっと待って切らないで!」
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