配信してたら性的に襲われちゃった件
@titon2
おそわれちゃった
俺は男子高校生、どこにでもいる普通の男子高校生。とあることから腐った俺は腐男子垢をTwitterで作った。すると、その垢で仲良くしてくれる人たちと出会い、その人たちと盛り上がって、顔出しで生配信をしてみた。そこで新しい人とであったんだ。その人は今泊まっている、このホテルに近い所に住んでいるという。
「明日時間があったらリア凸していい?」と言われて、暇だった俺は「いいよ」と返事を返した。
次の日、用事を済ませ暇になった俺はそいつを待った。
その待っている間にそいつの垢を覗いたんだが、自己紹介文の最初に「男、ゲイ、ウケ」と書いてある。
そこで俺は「あっ、ちょっとまずかったかな」と声に出してしまう。前日の生放送中に「顔好きだなぁ」とか言われていた。身構えるだろうよ。
少しの駅で時間待って、そいつがやって来た。
そこまで、衝撃を受けるほどの感じはしなかった。
初対面の割に話しやすく、その地域の説明をしながら2人で歩いていた。
途中「晩ごはんを食べるか」とびっくりドンキーに入り、揃ってハンバーグを食べながら、ゆっくり会話を楽しんだ。
気が付けば話も盛り上がり、ホテルに戻ってきていた。
「そうそう、信仰しているわけじゃなくて、色んな宗教の話が好きなんだよね。神々とか」そんな話もしたし「だよな、村上春樹って読みやすいよな」そんな話もした。
時間が刻々と過ぎ、出会ってから3時間が過ぎた。
時計の針が夜の10時を回り、髪の整髪剤がうっとおしくなってきたところで風呂に入った。
「初対面だし、財布から何か取られたりとか……」なんて考えながら風呂から上がると、ホテルの部屋に常備されている聖書をベッドの横になって読んでいた。
「英語で書かれているのに読めるのか」と聞くと「僕クウォーターで英語も喋れてさ」なんて言いながら、聖書の冒頭を和訳しながら細かく教えてくれた。
出会って、すぐに1時間以上も街を歩き回っていたからか、俺はもう一つベッドに全体重を預けた。
すると、そいつは俺の前に来て、沿うように横になる。
まあ、いいかなんて不確かな安心感と共に許容した俺は、そのまま寝ようかと思いながら「何時に帰る?」とそいつに問いかけると「30分後くらいかな」と近くにある顏が目の前で答えた。不思議と嫌悪感は無かった。
俺が寝返りをうってそいつとは反対に顔を逸らしてからしばらく経って、唐突にそいつが背中越しに「恋人とかにさ、こう背中からギュってされたことある?」なんて言ってきた。今までモテたことすらない俺は、「今までで一回も彼女いたことねーよ」なんて少しぶっきらぼうに言い返す。「そうなんだ。こういう感じだよ」とそいつがいきなり後ろから、手をまわしてきた。男に優しく抱きつかれたなんて、人生初。普通は無いだろう。
そのまま
このとき俺は忘れていた、そいつのツイッターの自己紹介文を。
その事を思い出したにもかかわらず、気持ち悪いなんて思うこともなくただただ、抱きつかれていた。
とうとう「やってみて?」と促されるまま、そいつを背中から抱きしめる。
その時、勃ってしまっていた。俺のあれが。
人とここまで密着したこともなく、更にここ1週間忙しくて触れなかったのもあり、俺が勃起している状況に気付いたそいつは、俺の方に向き直り「間違い犯してしまいそう」と両手で自分の顔を覆いながら「キスしたい」と言ってきた。
日ごろから腐本を読みまくり「二次元のみで好きなんだ」とか言いながら、もしかすると、俺には心の奥で興味があったのかもしれない。
意外と簡単に「いいよ」という返事の声が出た。
向かい合って、一度唇に触れると、そこからはもう本能に従うしかなかった。だんだんと深いものになっていき、互いに舌を絡め合う。
息継ぎの時間も惜しいほどに。
だが、ここで時間が来てしまった。
そいつはここで帰らないといけない。
恥ずかしいと顔を隠しながら支度をすませ、ひとこと言って帰って行った。
それを、何かが心にひっかかりながら見送った。
俺は明日、10時にこのホテルを出ていく、そうするともう会えないと思ったのか。いや、なんで俺はこんなこと考えているんだ。まず俺はゲイじゃない。ただの腐男子。確かに恋はしたことが無いが、これは恋愛感情じゃない
だだの興味なのだろうか。ああ、思考がまとまらない。
そんな事を考えていると、そいつからメッセージが送られてきた。
「明日5時にホテル行っていい?」
これはチャンスだと思った俺は、「いいぞ」と、即返答した。
5時を少し過ぎてからそいつは部屋に来た。眠たいと言いながらベッドに倒れる。それを追って俺も同じベッドに横になる。
少し何かを期待しながら。
そこからは普通の会話だった。
好きな作家や文に対しての考え方とか、少し頭を使う会話だったが、そいつは斬新な意見を持っていて、新鮮に聞けた俺は楽しく会話を続けていた。
朝の5時ということもあり、途中で考える事に疲れたのか、そいつは自分の得意なことに話の内容を変えた。
「僕さ、全身凝っててさぁ」
「おおそうか。俺もなんだよなー。肩が特に」
「僕マッサージ得意なんだよね」
「まじで?でもそれって……ああそうか、自分じゃ自分にマッサージ出来ないか」
「そういうこと、肩凝ってるんだっけ?やってあげるよ。そこでうつ伏せになって」
言われるがままにうつ伏せになる。
お尻の上に乗られ、そのまま肩から始まり最後には足まで一通りやってもらった。これは本当に気持ちよくて、そのまま寝てしまいそうだった。
「今度はやってくれない?」というのでこちらもやってあげた。
やってあげたのはいいが、ほぐそうと力を入れるたびに甘い声を出すのはやめてほしい、あとたまにビクンッとなるのがなんともアソコが反応してしまう。
どうにかやり終え、そのままベッドに俯きに寝そべって伸びをする。そうすると全身の力が抜けていく。横を向くとそいつが一瞬目を合せた。それが合図かのように、数時間前にも行ったキスを再び。気のすむまで。
徐々に体が近づき、足を絡ませる。俺の股間はすでに戦闘形態に入った。
するとそいつはキスからのそのまま下に下がっていき、俺のをパンツの中から取り出すと、そのまま舐め出した。
いきなりの事に思考が追い付かない。
そんな事はお構いなしにそいつは続けている。
俺は、どうしたらいいのか分からず、腕で顔を隠した。
するとそいつは、俺の耳元に顔を寄せてきて「目閉じててね」と囁いた。
配信してたら性的に襲われちゃった件 @titon2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます