第3話 レイス

うおおおおおお!!!!

やっちまえぇ!!

数々の声援が飛び交っている

「ネルヴァ、毎回こんな感じなのか?」

大きなモニターに皆で群がり

叫んでいる姿があった

「まあ、RSGは一つのギャンブルのように

優勝を当てるなどで賞金が出るようになっている、一位を当てれば倍率にもよるが

だいたい8倍は固い」

「ほえ〜成る程ねぇ、それでがっぽがっぽって訳ね」

モニターには二人の男性が遮蔽に隠れ

睨み合っている状況が続いていた

「あいつらは誰なんだ?」

「誰と言われても、俺は全員を把握しているわけではない、だがおそらく決め手がないのだろう恐らくプロトタイプだろう」

「確か能力には三段階あって、一番下が

旧式の意味を持つ プロトタイプ

派生の意味を持つ テライヴィト

そして俺のようなABEXの能力が

オリジナルってわけだよな」

「そうだ、あいにく俺はABEXを知らないのだがその三段階でもお前は一番上のオリジナルだがなにせオリジナルの中でも特段弱いらしいじゃないか」

「まあ、偽物(デコイ)出すだけだしなぁ」

「おい、見ろ」

ギルヴァが指をさした方向にはモニターがありそこには睨み合っている二人がいる

だがその真ん中に一人プレイヤーがいる

「あんなの二つの方向から撃たれるだけだろ」

そう思っただが二人は何も気づかず

遮蔽に隠れている

「は?普通物音で気づくだろ」

そしてのそりのそりとフラフラした様子で

一人の男に近づく

そして至近距離にもなっても気づかず

バンッバンッバンッ

「あの至近距離でのショットガンか…それにしてもなんで気づかなかったんだ?っておいおい、おかしいだろ」

「なんで、なんでもう一人のやつも気づいてねぇんだよ!」

また痩せた体をフラフラと揺らしながら

男に近づいて

バンッバンッバンッ

「はあ?どーゆーことだよ」

「あいつの名前はRUI:japan通称死神

今業界では音を消すテライヴィトだと言われている奴はテライヴィトの中でも最強格の一人だ」

マジかよ!音を消すって足音だけじゃなくて

銃声まで完全に消せんのかよ!

「イかれてんな、そりゃあ俺のオリジナルスキルなんてカスみてぇだなハハッって笑えねぇよぉー」

「何を一人でブツブツ言ってるんだ、それよりもモニターを見ろ」

「ん?範囲収縮までおんなじなんだな」

「そこじゃない、一番右のモニターだ」

そこには黒い服に黒いマントいかにも変な奴が歩いていた

「あいつがどうしたんだ?」

「あいつが前回の『HARU』の優勝者

レイスだ」

「って事はオリジナルか?」

「ああ、奴は化け物だ、ちょうど接敵するぞ」

別のモニターにはレイスが登っている崖の

上には空手の練習している変な奴がいた

「上にいるのは?いかにもやばそうだけど」

「上のはMr,rauto奴もまたテライヴィトの

最強格の一人 通称:龍の逆鱗だ奴は接敵

するまではいたって普通だが…」

モニターにはMr,rautoとレイスが接敵するのが確認できた。

その瞬間レイスは吹き飛ばされ宙に舞う

そこでMr,rautoは右手に持っていた

リボルバーを構えて撃つ

しっかり捉えていた、だがやはりレイス

影のような姿になり弾を避ける

「レイスは能力が強いだけでない」

その言葉の意味がすぐに分かった

スパン

かなりの距離吹き飛んだはずだが、そこから

スナイパーライフルで頭を一発そして

スパン

あそこまで冷静に対応するとは

恐ろしいな

「こりゃあやばいな」

「だろ、まあここら辺にしておこう」

「え!どこ行くんだよギルヴァ!俺まだ

見てぇんだけど!」

「別に見てていいぞ、俺は一人で昼飯を

食うからよ」

「あ!約束破る気かよ!昼飯奢るっていう!」

「何も破ろうとはしていないそっちが

破ろうとしたんだろ」

「あー!もう分かったよ!さっさと行くぞ!

こーなったらめちゃくちゃ食ってやる!」

「言ってろ言ってろ」






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