第4話 救出
どこだ! どこにいるんだ! 返事をしてくれ!
僕は心の中で叫びながら声の主を探す。
すると、公園で遊んでいる子どもたちの声が聞こえてきた。
いつもの僕なら、そんなもの雑音としか認識しない。
だが、その時は違った。なぜなら、子どもたちが取り囲んでいた生き物が声の主だったからである。
その猫が本当に声の主だったのかは分からない。だが、誰かに……何かに助けて求めているのは確かだ。
僕は木の枝で声の主をいじめている子どもたちを押しのけ、何も言わずに声の主を抱きかかえた。
子どもたちがギャーギャーと騒いでいたが僕は気にせず、声の主を僕が住んでいるアパートまで運んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます