敵国で捕虜となった少女は、目覚めると記憶を失っていた。
そんな彼女に「アリーシャ」と名付けた少将オルキデア。
それぞれに複雑な家庭環境と過酷な過去を持った2人は、とある事情から契約結婚を決意する。
2人の関係が深まり、望んでいた平和で穏やかな日々を過ごす様子に癒されました。
アリーシャも本来の明るい彼女の姿が現れて、日々成長していく様子に、「よかったね!」とうなづきたくなります。
厳しい過去の記憶から進むことができたのも、アリーシャとオルキデアがお互いを見つけたからなのだと気づきました。
もし1人でいたら、自分の寂しさも、悲しみにも気が付かなかったかもしれません。
お互いがいたからこそ、まるで鏡を見るように、相手の姿の中に見え隠れする本当の気持ちを見つけることができる。そしてその痛みが自分の中にもあったと知る内面の描写がとても繊細で、ぐっときました。
物語は続いているので、これからも2人の愛を見守りたいと思います。