第1話入学

a.m.8:00セットしたサポートAIが彼を起しにかかる。

「ジリリリリリリリリリ!」

けたたましいおとが部屋中に鳴り響く、だがセットした本人は起きようとする気配すら感じられない。

サポートAIは、彼の耳元に近づき最大の音量でアラームを鳴らす。

「うわぁ!」

彼は、勢いよく飛び起きた。

「アイ!耳元で何しやがる!」


「観太(かんた)が一回で起きないのが悪いんだよー!」

彼の名前は、心見観太(こころみかんた)露骨に何かを感じさせる名前の至って普通の男の子である。

「それより観太急がなくていいの?今日、、、、、

入学式でしょ?」

・・・・・

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

観太は、慌てて準備をし出した。

「アイ!あと何分で船出る?!」


「あと5分35秒だよ〜」


「よし急げばギリギリ間に合うな!アイ、玄関前に自転車だしといてくれ!」


「りょ〜か〜い」

アイは、自転車を玄関前に持ってきてハンドルの真ん中あたりに座った。

「観太ー準備できたよー」


「わかったー!えっと入校するためのパスは、えーっとポケットに入れて〜荷物は全部あっちに送ってもらってるからーよし!これで準備okだ!」


「観太〜あと3分〜」


「ヤッベェーーー!」

観太は、自転車に飛び乗りそのまま発進させた。

港まで早くても5分は、かかる。

しかし!子供の頃からここら一体を遊び場にしていた観太からすればここらは庭みたいなもので抜け道くらい当然知っている。

「アイ!あと何分で港につきそうだ?」

「あと1分あればつくねぇー」

観太の時計は、8時8分を指していた。

「よし!ギリギリ間に合う!」

〜港〜

「観太の奴おせぇーなぁ、もうすぐ船出ちまうぞ」

すると、

キィーーーーーーーーーー!

「よっしゃー!ついたー!」


「観太!早く乗れ!船出ちまうぞ!」


「おぉー!雷人!」

彼の名は、北波雷人(きたなみらいと)観太の幼馴染で大親友だ。

「まもなく〜近衛学園島行きの船が発車致します、ご利用の方は〜お早めにお乗りください。」

観太は、ギリギリ船に乗ることができた。

ブォーーーーーーーーーーー!

「出航!」


「いやぁーお前ほんとギリギリだったなぁ」


「わりぃー寝坊しちまったってさ」


「ま、それでこその観太だよな!取り敢えず部屋いこーぜ」

2人は、用意されていた103号室に入った。

「案外ひろいなぁー」


「 たしかにひろいなぁ。てっことで俺は寝るよ」


「え!観太寝るの?」

雷人が聞き返した時観太はもう寝ていた。

「相変わらずだなぁ」

観太が寝ていると誰かが方を叩いてきた。

「おい!観太、起きろ!」


「うーんどうした?雷人」


「学園島だ!学園島だぜ観太!」

そこには、大きな島があった。しかし見た感じ学園があるようには、見えない。

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