四日目:旅は道連れ世は情け

 最悪だ。三度目の正直なんてなかった。


 八月以外でループとかやめて欲しい。エンドレスだったら本気で泣く。

 これが異世界ならゼロから始める新生活だと喜べたのに……。


 絶望の最中、玄関の呼び鈴が鳴った。

 向かうと元親友の夏木エミがいた。そう『元』だ。地獄で藻掻く私を助けてくれなかった無慈悲な小学校からの幼馴染み。


 今更なんの用かと訝しむ私に、エミは開口一番涙ながらに謝罪してきた。

 落ち着かせ話を聞けば、私が死ぬ夢を連続で見たと……。許して欲しいと……。


 なるほど、もしや私が死に戻っているわけではない? 特異点はエミ? 引き金は元親友の凄惨な死? だとしたら、私が死ぬには……。

 うん、旅は道連れ世は情けだよ……ねぇ、エミ?

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