五日目:特異点じゃない
クソめっ……四回目も失敗した。エミは特異点じゃない。
もしそうなら、あの子の死後に死んだ私が再び今日を迎えるはずがない。
考え込んでいると玄関の呼び鈴が鳴る。
前回同様、エミが訪ねてきた。謝罪も同じ。ただ、夢の内容が追加されていた……微妙に記憶を引き継いでる?
でも、アレが現実だったとは認識できていない。あくまで夢。彼女の罪悪感から発露した深層心理の叫び。
けど、正直そこに興味はない。私を見捨て、裏切っておいて今更許しを請うとかあり得ない。
だから、それでもというのなら……エミには私の検証に、生き地獄に付き合ってもらう。
安心して、エミ。失敗したら、いや成功したら私もすぐに後を追うから……じゃあ、さよなら。
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