50話

「これが、ホワイが封印されていた結晶か?」

「多分そうだと思う、ホワイが封印されていた結晶とよく似ているしな、クロ」

「ビュイ〜」

「浅沼様この封印はどうやって解くんですが?」

「ああ、殴ったらこの結晶が割れて解けるんだ」

「へ、へえ〜」


アリスは少し引き気味に返事をした。


「じゃあやるぞ!!」

「頑張ってください浅沼さん」


僕は意気込むと美奈は僕のことを応援してくれた。

僕は腕に力を込めて、結晶を殴った。

すると、『バキバキ』っと言う音をたて結晶の小さな破片が飛び散りながら割れた。


「うお、ほんとに割れた」


ガイルは美奈の背中から離れて、自分の足で立ち呟いた。


「あああああ!!!!」

ホワイは結晶を叩き割った後、ホワイは膝をつき頭を抱え急に叫び始めた


「どうしたホワイ」

「どうしたんですかホワイさん」

「大丈夫ですか!!」


ホワイが急に頭を抑え出したので浅沼と美奈とアリスは近寄り駆け寄り容体を確認したが、ホワイの周りには結晶を割った光の粒子がホワイの元に集まってきた。

それも、さっき割った結晶から現れた光の粒子よりもさらにホワイの体に集まってきた。


「お、思い出した....」


ホワイは急に立ち上がり、何かを思い出した様だった。


「どうしたんだ、ホワイ」

あぬみんが聞くとホワイはあぬみんの方を向いた


「私は、女神だった様です....」

「どうして記憶が戻ったんだ?」


浅沼が聞くとホワイ(女神)は答えた


「はい、浅沼さんが解いた封印は私の記憶の一部も封印されていた様です...」

「じゃあ勇者が封印されていたのは」

「あれは、本当だったんですけど勇者では無く、勇者が持っていた神器です。神器は私が作った武器で、力を持っているんです、それを媒体にして封印をおこないまっした」

「へえ〜古い本の情報の全部が全部本当の情報ではないんだな〜」


っとあぬみんが納得をした。


「じゃあ、魔王はどうなるんですか」

美奈は率直にホワイ(女神)に質問をした。


「はい、魔王はあと約1年後に復活がされると思います」

「あと...一年....」


僕は一年と言う短い時間を噛み締めていた



「はい、あと約一年ほどで復活されると思いますが、勇者が使っていた神器を与えます。美奈さんには盾の神器を与えます。この神器は魔法や攻撃の反射や身体能力があがる能力がついています」


美奈が背よっている盾が黄金色に輝き、持っていた盾が神器へと変わった。


「あぬみんさんには、神器である魔法の杖を与えます。この杖は魔力の消費を三分の一以下に抑えます。しかも、この杖を持っている人は魔力を2倍に増加してくれます。」


そう言って、美奈が持っている魔法の杖が変わり、神器の杖になったが、あぬみんは疑問に思った。


「あの、私は魔力ではなく魔石の力で魔法を得ているんですけど我には使えないんですけど....」

「はい、大丈夫です。魔力は私の封印が解かれた瞬間からこの世界の人々には微量の魔力が増大して魔法が打てる程度にはなっています。あと、これは魔導書です。この世界の人々に広めてください」


あぬみんい少し古びた本を渡した


「わかりました」

「次にアリスさんあなたは県では無くサポート役のヒーラーです。神器ヒーラーの杖を与えます。これは、魔法の杖の性能と変わりませんが魔力を消費して相手の魔力、体力、傷などを回復できます。あと、これヒーラーの魔法書です。同じこれも人々に広めてください」

「は...はい....」


アリスの横に輝いている少し鉄感がある杖が現れそれをアリスが右手で手に取った。




「次にガイルさん、神器双剣です。短剣ですがこれを持っていると身体能力が数倍に上り、切れ味はこの世界である武器以上のものです。あと、ガイルさんが使うブースト(身体強化)エンチャントをさらに使うとさらに強い武器となります」

「はあ、ありがとうございます....」


ガイルさんの腰に短剣があらわれた。



「クロさんにはこの魔石をあげます、クロさん本来の姿と力を取り戻します」

「ビュイ?」


少しクロは「大丈夫かな」っと思ったが、ホワイ(女神)がどこからか取り出した黒い魔石を食べた。


やはり、急なことで戸惑いながらも与えられた神器を手にとった。


「クロ全然変化ないよ」

「はい、体を構築するのに時間がかかるんです」


僕がクロの姿に何も変化がないことを口に出すと、ホワイ(女神)が答えた。


「あの、僕にはないんですか」

「ありませんが、私と一緒に過去に行ってくださいませんか?」

「か、過去!?」


僕は過去っと言われ驚いた。



















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