せっかくの年越しだし
「しかしもうすぐ年越しだっていうのに今日も仕事とはな……」
同僚の愚痴に俺も苦笑する。
「まったくだな。まあ大事な仕事だしそこは割り切ろうぜ」
俺の言葉に同僚は「まあな」と言ってため息をついてから話題を変えた。
「そういえば昔、年越しの瞬間にジャンプして年越しのとき地上にいなかったぜwみたいなことやってるやついなかったか?」
「ああ、いたいた。俺はやったことないけどな」
「せっかくだしやってみようぜ!」
楽しそうに提案する同僚のことを俺は止めようと思った。だが、もう年越しの瞬間は来ていた。
「いくぜ!」
「お、おい! ちょっと……」
その瞬間、同僚の体はものすごい勢いで宙に飛んで行った。すでにかなりの高さジャンプしている同僚を見上げて俺はため息をついた。
「まったく、異星調査の仕事でかなり重力の小さい星に来ているから激しい動きは禁止されているのに……。これはしばらく降りてきそうにないな……」
仕方なく、俺は一人で仕事を再開した。
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