ゴールを決めろ!
高校サッカーの県予選決勝戦の試合も終盤に差し掛かっていた。現在我が校は1-0で負けている。オフェンスの俺は絶対にゴールを決めなければならない場面である。それに加えて先週片思いしていた女子に告白したときに言われたのだ。「県予選のどこかでゴールを決めたら付き合ってあげるね」と。
何度もシュートのチャンスはあったものの、緊張のせいもあってなかなかゴールが決まらず、県予選決勝まで来てしまった。だから俺は今、二重の意味でゴールを決めなければならないのだ。
試合は残り3分を切っていた。そんなときに絶好のチャンスがやってくる。ゴール近くでパスを待っていた俺の元へとボールが回される。もう今しかない。パスを受けてすぐに無心で蹴り込んだボールは見事ゴールネットを揺らした。
ピーッと主審の笛が鳴る。
「オフサイド!」
無情にもゴールは無効となり、ボールは相手チームへと回った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます