ビックリした夢
「うわあああああ」
男子大学生の青年は思わず布団から勢いよく上半身を起こした。未だに少し前までの状況が映像として頭に残っていたせいで、まだ呼吸が荒かった。
「ちょ、ちょっとどうしたのよ?」
寝ていた青年が突然大きな声をあげて飛び起きたので、同じ部屋にいた青年と同年代くらいの女性が驚きの声をあげる。
「ああ、バンジージャンプをしたと思ったら紐が無かった夢を見たんだよ……」
「なんか落下する系の夢ってたまに見るわよね。でもあんな大きな声を出して、ちょっと大げさすぎるわよ」
ふふふ、と女性が笑ったので、青年も愛想笑いで返した。
「ていうか、そろそろ出発しないと大学間に合わないわよ?」
そう言うと女性が突然ものすごい力で青年の腕を引っ張ってベランダの方へと連れて行ったかと思うと、そのまま青年のことを投擲競技みたいな要領でベランダからぶん投げたのだ。
「え、ここ10階なんだけど!!」
そのまま重力に従って青年は困惑の中地面に向けて落下していく。
「うわあああああ」
思わず飛び起きようと思ったけど、今度は上手く体が動かなかった。動くと地面が揺れて上手く起き上がれないのだ。そして、少ししてから今の状況を思い出した。
「ハンモックは気持ちいけど、きっと宙に浮いてるから変な夢を見るんだな……」
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