第7話 〜難民区域での出会い〜

 竜騎士ゲルラに案内され、勇理は聖都インペリオンの城壁外を歩いていた。


 ゲルラの説明によると、ここはインペリオンの難民区域で、いくつかの民族が身を寄せ合って暮らしているとのことだった。

 通りで多種多様なテントが設置されている訳だ──勇理は辺りを見渡す。

 

「難民ってことは──この辺りで戦争かなにかあったの?」


 勇理は前を歩くゲルラに尋ねる。難民と聞いてすぐに思いつくのが、戦争か大きな災害のどちらかだった。


「いや、戦争じゃないよ──まあ、ある意味そうなのかもしれないけど……」


 ゲルラはおもむろにテントの側で遊ぶ子供のグループに視線を向けた。子供たちはなにやら地面に絵を描いて、キャッキャと楽しげな声をあげている。


「ここは──に居場所を奪われた人たちが集まっているのさ」


 闇憑き……。勇理が襲われた場所でゲルラが口にした言葉だ。


「その闇憑きって──おれが襲われたモンスターのこと?」


 勇理は背筋に冷たいものが走るのを感じた。もう二度とあんな経験はごめんだったが、もしあのモンスターが蔓延っているとしたら──到底無縁ではいられないだろう……。


「ああ、ユーリが襲われたのがそうだよ。闇憑きは人間や生き物が悪魔族に取り憑かれて起きる現象さ」


「悪魔族?」


 またもや厨二病全開の単語ワードが飛び出すが、勇理はもう驚かなかった。

 ここテロスアスティアで起こることは安っぽいファンタジーや妄想ではなく、全てがなのだ──勇理は身をもってそれを実感している。


「悪魔族については詳しいことはあまり分かってないんだ。ただ、太古からこの世界に存在し、人間に仇なす邪悪な存在──それが悪魔族だよ」


 ──つまりは人類の敵ってことになるのか? 


 勇理のいたでは、少なくとも人類は生態系の頂点にあり、脅威となるような生物は存在しない。

 もちろん、毒や力で人間を容易く殺傷する生物は多々いるものの、人類には文明という断固たる武器がある。文明を前に、それらの生物はあまりにも無力だった。


 ここテロスアスティアでも、人類は一定の文明を築いてる様子が窺える。インペリオンの城や街並みを見てもそれは明らかだろう。

 それに、ゲルラが変身したあの姿──ゴーレム化。あの力があれば、闇憑きどころか悪魔さえも容易く葬れそうに思える。


「その悪魔族っていうのは強いの?」


「さあ──私も悪魔族とは戦ったことがないからねぇ……なんとも言えないよ」


「え? 戦ったことないの?」


「ああ、姿すら見たことない。まあ、文献とかで辛うじて描かれているから、それくらいかね。勇理の元いた世界では悪魔族はいるのか?」


 ゲルラの問いに勇理は少し戸惑う。悪魔族とは果たして自分が知っている悪魔と一緒なのだろうか……。


「悪魔族っていう呼び名はないけど、悪魔ならいるよ。って言っても空想のものだけど──アニメとか漫画でならって感じ」


「あにめ? よく分からんが、それは実在しないってことか?」


「も、もちろん! 悪魔が実在なんかしたら大パニックだよ」


 勇理は大袈裟に手を左右に振った。悪魔なんて実在したら、大ニュースどころの騒ぎではないだろう。


「……そうなのか。勇理の世界で悪魔族はどのような姿をしているのだ?」


「うーん……肌が真っ赤で、頭には角があって──あ、あとこーんな感じで口が割れていて、そっからライオンみたいな牙が……」


 勇理は両方の指で口を思いっきり伸ばした──。ゲルラは微妙な表情を浮かべている。


 正直なところ、アニメや漫画などに出てくる悪魔はデフォルメされ過ぎていて、本来の姿とはかけ離れている。

 ──ちょっとステレオタイプ過ぎたかな……。


「まあ、お前のそのチープ過ぎる描写はともかくとして、ふたりの悪魔族に対するイメージはそうかけ離れていねーよ」


 勇理の肩でまどろんでいたムタリオンが口を開く。


「ムタリオン──あんた悪魔族に会ったことあるのかい?」


「会ったこともなにも、何度もやり合ってるぜ」


「ま、マジで?」


 勇理は横目でムタリオンを覗き見る──。

 この小さなモフモフの塊が悪魔と死闘を繰り広げるところは、なかなかに想像し難い。


「悪魔族は二千年前の大戦グランマキアで封印されておる──そこのムタリオンとひとりの英雄によってじゃ。まあ、妾は他の隊におったからその場におらんかったがのう」


 ゲルラの隣を歩いている少女ウェスタが表情を変えずに淡々とした口調で補足する。


 二千年前──話しの内容からしてウェスタが冗談を言ってるようには思えない。

 ──やっぱりこの子は二千年も生きているのか? 勇理はまじまじと目の前の小さな少女を見つめる。


「でもさ……悪魔族が二千年前に封印されているなら、なんで闇憑きが出るんだ? だって、闇憑きは悪魔族に憑依されて起きる現象だろ?」


「……理由ははっきり分かってなくてね──闇憑きはここ最近の出来事なんだよ。闇憑きって言葉も古い文献に書かれていた言葉だしねぇ……」


 ゲルラ達にとっても闇憑きは馴染みのない現象のようだった。


 地球だったらいきなり宇宙人が攻めてくる感じだろうか──勇理は前に映画館で観たSF映画を思い出す。

 未知の存在によって唐突に崩壊する日常──映画の中で主人公たちは成す術もなく、宇宙人に虐殺されていく……。

 映画ならともかく、戦争もなく平和ボケした日本人の勇理には、いまいち実感が湧かない。


「封印が弱まってるのかもしれんのう……」


 ウェスタが危惧するかのように呟いた──。

 悪魔族がどんな生物かは分からないが、闇憑きでさえ難民が出るレベルだ──悪魔族が復活したらそれこそ世界テロスアスティアの危機なのかもしれない。

 なんにせよ、そんなとこに転生してしまった自分は不幸としか言いようがない。勇理は気持ちが暗くなるを感じた。



 ゲルラに一通り周囲を案内してもらったあと、勇理は大きなテントに通された。

 テントの中には簡素なベッドがいくつか並べられている。


「今はどこもテントがいっぱいでね──ユーリ、悪いがここのテントを使っておくれ。まあ、ちょっと騒がしいと思うが──」


「ゲルラ様──その方は?」


 ゲルラにひとりの女の子が近寄ってきた。年齢は勇理と同じか、もう少し下だろうか──栗色の長い髪を緩めに束ね、健康そうな小麦色の肌をしている。

 女の子は茶色がかった大きな瞳で、勇理のことを興味深そうに観察している。


 彼女の後ろに隠れるように、小さな男の子と女の子が顔を覗かせ、チラチラとこちらを見ている。兄妹だろうか? 勇理が笑いかけると、サッとスカートの後ろに隠れてしまった。


「ああ、彼はユーリだ。ちょっと訳あってここに身を寄せることになってね。リズ──彼のことをお願いできるか? あまりここに詳しくなくてね。色々と教えてやっておくれ」


 リズと呼ばれた女の子は笑顔で返事をすると、勇理の顔を覗き込んだ。

 香水とは違う、花の優しい香りがフワッと鼻孔をくすぐる。勇理はドキッとして思わず視線を逸らした──。


「きみ面白い服装してるのね──私はリズ、こっちの男の子がサーシャで、女の子のほうがリルよ。よろしね、ユーリ!」


 リズの人懐っこい、太陽のような笑顔に勇理は癒される。


「あ、うん──よろしくリズ。それと──サーシャにリル」


 勇理もリズを見習って、できるだけ明るく挨拶を交わす。男のサーシャがこっちを睨みつけてくるのは気のせいだろうか……。


「じゃあ、私は用事があるからまたあとでな──」


 ゲルラは片手をあげて軽く挨拶すると、ウェスタと共にテントから出て行った。

 ゲルラが立ち去ったあと、勇理はどうしていいか分からず、その場に立ち尽くす。


「ねえユーリ、その服けっこう汚れてるみたいだけど──よかったら着替える?」


 リズの言葉に勇理は自分の服を改めてチェックする。学生服には泥が付き、所々破れてしまっている。とくに右腕のところが酷い──切られた右手の出血からだろう、固まった血が腕全体にべっととこびりついていた。


 ──そういえば、どうしておれの手が再生したのか聞きそびれたな……。ムタリオンならなにか知ってるかも?


 勇理は服のことよりも、先ずはそこが気になった。ふと、肩のムタリオンを見るが、神獣は目を閉じて穏やかな寝息を立てている。時折り小刻みに口をモゴモゴさせるのは、なにか夢でも見ているのだろうか──。


 ──起こすと機嫌悪そうだし、とりあえず再生の件は後回しでもいいか……。

 

「あ──うん。もし替えがあるならお願いしようかな……」


 汚れや血もそうだが、勇理の服装はここでは目立ち過ぎていた──さっきゲルラに案内してもらっていたときでさえ、すれ違うひと全員に好奇の目を向けられたのだ。リズの提案は素直に嬉しかった。


 リズは勇理の返事に笑顔で頷くと、テントの奥に置いてある小さなタンスから洋服を取ってきてくれた。


「これ──兄の服なんだけど、背とか体型がユーリと似てるから、たぶん入ると思うんだ」


「ありがとう、リズ! 助かるよ」


 勇理はお礼を言って洋服を受け取る。洋服を手にした時、リズの表情がどこか悲しげだったのは気のせいだろうか……。

 

「じゃあ、私たちは外に出てるね! 終わったら呼んで──さあ、サーシャ、リル。ちょっと外に出てよ」


 リズはそう言うと、子ども達を引き連れてテントから出て行った──。

 出る間際にサーシャがこちらを振り返って、思いっきり舌を出した。どうやら、さっき睨まれていたのは気のせいではないようだ……。



 勇理は着ていた制服を脱ぐと、切られた右手を確認した──傷跡どころか、どこを切られたのかすらわからないほどに見事に再生されている。


「いったいどうなってるんだ……」


 たしかにあの時──闇憑きに切られたはずだ。

 切り付けられたときの感触はまだ残っていたし、なによりも制服の袖に付いた大量の血が傷の深さを物語っている。

 

「──ん?」


 胸の中央辺り──ちょうど心臓がある箇所に、あざのようなものが目に入った。


 こんな目立つところに痣などあっただろうか──。

 痣は鳥のような──鳳凰フェニックスだろうか? 翼を大きく広げている。まるで今にも天に向かって羽ばきそうだ。

 そもそも、こんな鮮明な形をしている痣など見たことがなかった。


「そいつは聖痕せいこんだ──」


 ムタリオンがベッドからこちらを見ていた。目を細めているあたり、今しがた起きたようだ。


「起きてたの!?」


「今さっきな──ふああーまだ眠みーな……」


 ムタリオンは大きく欠伸した。小さな舌と大きな前歯が口元から覗いている。


「聖痕は転生者に刻まれる証みたいなもんだ……。聖痕がある者だけが神器兵装人形ゴーレムと契約が可能ってわけなんだが──どれ、よく見せてみな」


 ムタリオンは勇理に近寄ると、ベッドの上から上目遣いで胸の聖痕を観察する。


「その模様はやっぱ再生型か──属性は生物系ヴィオ……いや、自然系ナチュリスか?」


「……なんかよく分からないけど、痣じゃないの?」


「だから、聖痕つってるだろ。再生型はレアではあるが──まあ、面白味のねー能力だな」


「……再生型ってトカゲみたいな感じ?」


「ああ、端的に言うとそんな感じだな」


 勇理は尻尾が切れたトカゲを思い浮かべる──トカゲに限らず、再生機能をもつ生物がいるのは勇理でも知っていた。

 たしか、扁形動物だったか? 二つに切ると別々の個体になるイリュージョンじみたやつもいたような……。

 勇理は自分が真っ二つにされて分裂する姿を想像する。そうなったら自我はどうなるのだろうか──そもそも再生と分裂は違うか……。

 だが、いくら切られても再生するとか──不死身に近い気がするが、その辺はどうなのだろうか。


「言っておくが、絶対死なないとか、そんな完璧な能力じゃねーからな」


 まるで勇理の思考を読んだかのように、ムタリオンが釘を刺す。


「通常の傷じゃ先ず死ぬことねーが、首を落とされたり、物理的に身体が消滅しちまうよーな攻撃を受けたら──」


「死ぬってこと?」


「ああ、あと聖痕がある場所──お前の場合は胸の中心だな。そこを貫かれたりしたら致命傷を負うから気をつけろ。生きるか死ぬかは五分五分ってくらいヤバいから気をつけろ」


 どうやら再生といっても万能ではないようだ──調子に乗っていると、思わぬ結果になりかねない……。勇理はムタリオンの忠告を肝に銘じた。


「まあ、過信は禁物だが、そうそう死ぬことねーのが取り柄なだけの能力だから──安心しろや。それより早く着替えて飯食いにいこーぜ」


 まあまあ凄い能力な気もするが──ムタリオンの言葉通り、再生するってだけで勇理自身がパワーアップして攻撃力が上がるわけではなさそうだ。

 そういう意味ではとも言える能力なのかもしれない……。


 勇理がリズから借りた洋服に袖を通すと、サイズはぴったりだった。

 どうやらリズの兄は本当に勇理と体格がそっくりなようだ。

 足の甲が網目状になった、サンダルのような革靴もちょうどいい。


 服は全体的にゆったりとした着心地で、麻のような素材で少しゴワゴワするが、通気性はいいように感じる──草原でゲルラに付き添っていた兵士たちが着ていた服によく似ていた。


 鏡が無いので果たして似合ってるのか──勇理にはいまいち分からない。


「馬子にも衣装だな」


 ムタリオンがすかさず肩に飛び乗ってくる。どうやら勇理の肩は彼の定位置確定のようだ。


 テントを出た勇理は外で待っていたリズに声を掛けた。


「お待たせリズ──」


「わあ! よく似合ってるねユーリ!! 一瞬、兄さんかと思った──」


 リズが嬉しそうに笑みを浮かべた。心なしかその表情はどこか憂いを帯びている。やはりさっき服を渡されたときの悲しげな顔は、気のせいではないのか……。


「ねえ、リズ──ここら辺でどこかご飯食べれるとこってあるかな? お腹空いちゃって……」


「あ、それなら一緒に食堂にいこ! もうすぐ夕食の時間だからちょうどいいかも。ねえ、あと気になってたんだけど、その肩の子はユーリのペットかしら?」


 リズは興味深そうにムタリオンを指差す。


「あ? だれがペットだっ!! おれは神獣のムタリオンだ──まあ、こいつの保護者みたいなもんよ」


 ムタリオンが勇理の肩で短い前脚をバタバタと振りかざす。

 いつからこの神獣は自分の保護者になったのだろうか──。


「えっ──ウサギが喋った」


 リズが大きな瞳を丸くする。まあ、その気持ちはよくわかる──。勇理は心の中で同意する。


「てめー! 喧嘩売ってんのか? ウサギじゃなくてだっつーの!! あんな可愛いだけが取り柄みたいなモフモフと一緒にすんな」


 可愛いことは認めるんだ──。それにしても、神獣とはみんなムタリオンのように口が悪いのだろうか……。


「えっ──あ、ごめんなさい! 神獣なんて初めて見るから……」


 必死に謝るリズに、ムタリオンはため息しながら首を左右に振る。


「まあ、いいってことよ。それより腹減ってしかたねーんだ、早く食堂に案内してくれよ」


「あ、はいっ! こっちです──」


 リズが慌てて歩き出す。リズの影からチラチラとこちらを振り返るリルとサーシャが可愛いらしい。


 ──懐かしいな。おれと聖奈もあんな感じだったっけ……。


 ふたりの姿が、幼かった頃の自分と、いつも一緒だった幼馴染の姿と重なる。


 聖奈とは毎日一緒に遊んでいた。

 いや──どちらかというと、怖がりだった勇理を聖奈が連れ回していた感じだ。


 聖奈もあのとき死んでしまったのだろうか? 

 もしかしたら彼女も転生しているかも──と、淡い期待が勇理の頭をよぎる。


「こらーーー! ふたりとも──そんなにはしゃがないの!!」


 食堂へと向かう道中、リルとサーシャが追いかけっこしながら遊んでいた。

 それをリズが何度も注意しているが、ふたりとも止める気配は一切ない。


 突然──サーシャが石にでもつまづいたのか、勢いよく転んだ。


「サーシャ!! 大丈夫!?」


 リズが慌てて駆け寄る。


 勇理も駆け足で近づいていくと、膝を抱えながら必死で涙を堪えるサーシャの姿があった。


「こりゃ、そうとう派手にやったな──」


 ムタリオンの言葉通り、サーシャのズボンが破け、擦りむけた膝から血が滲んでいる。

 相当痛そうだが、サーシャは必死に泣くのを耐えているようだ。


「す、すぐお医者さんに行かないと!」


 と言ったものの、この辺りに全く詳しくない勇理はあたふたする。


「大丈夫──これくらいの傷なら私の魔法でなんとかなるわ……」


 リズはそう言うと、両手を重ねてサーシャの膝に当てた。


「生命の根源たる大地の神よ──その力の片鱗を我に貸し与えたまえ! 光治癒魔法ヒーリングライト!!」


 リズの手から淡い光が漏れ出す──。徐々に痛みに耐えていたサーシャの表情が和らいでいった。


「よし! これでもう大丈夫よ」


 リズが手を離すと、サーシャの膝は少し赤くなっているものの、出血どころかかすり傷すら消えていた。


「ありがとう! リズ姉ちゃん!!」


 サーシャはお礼を言うと、また元気よく走り出した。それに対してリズが大声で注意している。


「ムタリオン──今のは魔法なの?」


「ああ、第一階位の治癒魔法だ。治癒系の魔法は操作が難しいんだが──あの娘、なかなか見込みあるかもな」


 ムタリオンにしては、珍しく相手を褒めている。


 自分にもなにか魔法が使えるのだろうか?


 勇理は自分の手の平を見つめながら、自分にもなにかしらの魔法が使えますように──と願いを込めた。

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