第3話 王女の計画
王女の企みはこうでした。小さい頃、乳母から聞いた話でどんな女性の失恋の涙でも海は人魚姫たちに泡か真珠にかえされているという伝説を信じて、城に失恋をした女性をよんで僅かなコインと引き換えに海へ想いを捨てて貰い、人魚姫がかえる泡が入れなくなる現象を作りたかったのです。
だから、人魚姫の姉たちに、町の娘だけに聞こえる歌声で失恋をした女性をお城によんで貰うお願いをしてたのです。
町娘たちは話が違うんで、頭に来ましたが、城で見かける人魚姫からシンパシー《共感》を感じ、また不思議と昔話の失恋したら海へ行けば少し気分が楽になる話を思い出し、言われなくってもまた一人と海に行き、気持を吐き出してました。
更に、気持ちを整理した女性たちがもて始めたり、略奪をしたりとすることが街内のうわさになり、お城同様海にも女性が多く訪れるようになります。
さらには大量の海の泡の処理をめぐり、海の王様トリトンの耳にも入り、お城へトリトンがやってくるじたいとなりました。
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