第4話 結末

 トリトンは、魔女から声を奪い返し、町の人々や城内の人間、あげくは王子様や王女様や人魚姫の記憶や時間をまき戻して消し、全てなかったことにしょうとしました。


 ところが人魚姫だけが、なかなか思うように記憶は消えないし、時間も巻き戻りません。


 そこで、末娘の強い愛情を知ったトリトンは人魚姫の記憶だけは残して時間をまき戻します。


 歌声も戻った人魚姫は戻った時間の中で、王子様がヤキモチをやくほど、王女と親しくなります。


 やがて、王子様と結婚をした人魚姫は自分の王妃や母としての役割をやりながら、人魚である姉たちの情報を参考にしながら、第3王女を愛してくれる海を挟んだお隣の国の貴族の家に嫁がせて貰えるように、人魚姫にメロメロな王子様に進言をし、不安な王女を励まし、王女もまた愛されて幸せな一生を過ごすことになります。


             めでたしめでたし

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