第30話真実を暴く
しばらくすると生徒達は体育館に集まった。
もちろん樹達も。
しばらくすると金次郎が体育館の舞台に上がり、挨拶をした。
「皆さんはじめまして、私がこの学校の理事長の赤身屋金次郎です」
金次郎がそういうと体育館にいる生徒たちの空気はどよめいた。
「今までは大体の仕事を校長先生に頼んでいましたが今回は色々あって私がこの場に出向くことになりました」
「なので、今回はこの学校で皆さんがどのように過ごしてきたのかを見させていただこうと思います」
「それでは、次に、校長先生挨拶をお願いします」
主任の先生がそう言うと校長先生が前に出て、挨拶をした。
「皆さん前期もあっという間ですね」
校長先生はそういった後雑談を始めた。
「それでは前期の思い出を振り返りましょう」
校長先生がそう言うとPCが置いてあるテーブルに座っていた先生が再生ボタンを押したその一瞬。
樹がニヤリと顔に笑みを浮かべた。
その動画が流れた瞬間、周りにいた先生達は全員表情が一瞬で青ざめた。
そして赤身屋が勢いよく立ち上がりこう言った。
「ABクラスの学費だけこのお母さん達の言い方だと、わざと高くしてるみたいな言い方だけど、まさか!ABクラスの学費だけ過剰なまでに搾り取られていたのかしら?」
赤身屋はそう言いながら樹に言われたことを思い出していた。
「赤身屋の役割は動画が流れて5分ぐらいしたらこの紙に書いてあるセリフを喋って欲しいんだ」
「作戦当日までにこのセリフを暗記しといてくれ」
「演技が芝居がからないように気をつけてくれよ」
「わかった」
そして赤身屋がそういったあと隣に座っていた松井が立ち上がり、こう言った。
「そうなんです、ずっと黙っていましたが、今までABクラスの生徒たちは異常なまでの学費を払わされていたんです!」
松井がそういうと周りにいる生徒達が不安と疑問を抱き始めた。
「これは一体どういうことだ、今すぐ止めろ!」
金次郎は焦った声で先生達に、そういった。
「その必要はありませんよ、なぜならそれは紛れもない事実なんですから!」
樹と千鶴はそう言いながら勢いよく立ち上がり2人同時に金次郎の顔を指差した。
「まさか!これを仕掛けたのは樹さん達なんですか!」
「はい!」
樹達はそう言いながら体育館の舞台の上に上がった。
「なんでこんなことをするんですか!」
「それはあなたの悪事を証明するために決まってるじゃないですか!」
「真実をあなたに認めさせるためですよ!」
「じゃあ、その動画の証拠はどう説明をつけるおつもりですか?」
「そんなの樹さんが合成音声で自分で作り上げたんでしょ第1この動画、声が流れてるだけで画面には何も写ってなpいじゃないデスカ!」
「お兄様がそんなことをする訳ないじゃないですか、そんなに心配なら、データを解析してもらっても構いませんよ」
千鶴は樹の1歩前に出て自信満々にそういった。
「いいですよね、お兄様」
「ああ、全然いいよ、なんだったら今から私の携帯で専門の人をお呼びしましょうか?」
樹も千鶴と同じように自信満々にそう言った。
「それでは、私がそのようなことをしていたとして何のメリットがあるって言うんですか?」
「その絞り取ったお金を自分のものにできるからですよ!」
「あたしがお金欲しさにそんなことをしたっていうんですか!」
「私はいつも同じ給料しか、もらってませんよ」
「なー」
金次郎は周りの先生達に確認を取るようにそう聞いた。
「はい!」
「でしょうね、そうしないとバレちゃいますもんね」
「そこまで言うんだったら、証拠あるんですか!!!」
「そういえば!何で、花の会の建物って学校の敷地内じゃなくて外にあるんですか?」
樹は金次郎にそう聞いた。
「それはただ学校側があそこの土地を買って団体に貸してるだけだ」
「学校の中に十分すぎるほどの建物を建てる場所があるのにですか?」
「それは!色々と大人の事情で」
「理事長がなんで学校の中に団体の建物を建てなかったか、知っている先生はいますか?」
千鶴が周りを見渡しながらそういうと先生達は知らないと言わんばかりに首を振った。
「そうつまり!あなたは花の会の人達に口止め料として何割かお金を渡し、残りのお金を、そこで隠していた」
「っていうことになると、さっき動画で女の人が言っていたそのお陰で私達がお金を山分けできてるんですからっていう言葉とつじつまが合うんですよね」
「ち!クソ野郎がーーー!!!」
金次郎はズボンのポケットからナイフを取り出し千鶴にナイフを突き付けようとしたその瞬間!
樹が一瞬の判断で、そのナイフを蹴り上げた。
そして樹は金次郎の手首を掴み、自由を奪った。
「千鶴急いで警察に電話を!」
「はい、お兄様!」
しばらくすると学校に警察が来て。
学校はしばらく休校することになった。
それからしばらくして樹達の家に、松井達が来て一緒に千鶴の少し遅めの入学以祝いをすることになった。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃいませ」
千鶴は笑顔で2人にそう言った。
千鶴さん、まさか!私達が来るまでずっとここで待ってたの!」
赤身屋が千鶴にそう聞いた。
「はい、楽しみだったので!」
「そんなことより2人共早くこっちに来てみてください!」
「ああちょっと!」
千鶴は2人の手を引っ張っていつもご飯を食べている部屋の方まで連れて行った。
するとそこのテーブルの上にはチキンやお寿司サラダ、美味しそうなご馳走がたくさん並べられていた。
「千鶴良かったな、良い友達ができて」
「はい、お兄様」
千鶴は満面の笑みでそう答えた。
〖少しでも面白いと思っていただけたら下にある星谷ブックマークを押していただけると大変嬉しいです〗
〖最後まで読んでいただき、ありがとうございました〗
IQ240の天才お兄様とIQ220の天才妹が学園で起こる事件を解決していく! @Dfggggggyhhhhh
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます