第28話作戦会議
樹達は授業を終えて家に帰った。
そして、樹は家に帰ってすぐにスマホで松井に電話をした。
「あ!もしもし、松井くん」
「樹さんどうしたんですか?」
「明日のお昼休みなんだけど、学校の屋上に来てほしいんだ」
「いいですけど、何かあったんですか?」
「ああ、協力してほしいことがあるんだ」
「詳しいことはまた明日話す」
「分かりました。それじゃあまた明日」
「また明日」
「お兄様松井君に協力してもらうことってなんですか?」
「計画に協力してもらおうと思ってな」
「計画ですか?」
「ああ、前に赤身屋の家に招待状を置いてきたって言ったろ」
「ええ、お兄様は確かにそうおっしゃってましたけど」
「そこに俺が書いた内容っていうのが前期の終業式には絶対に出てくださいって内容なんだ」
「終業式だと周りの目があるからですか?」
「その通りだ、そしてそんな多くの生徒が集まってる場所で、あの録音した証拠を叩きつけられたらさすがに言い逃れはできないだろう」
「ですが、お兄様そのことをどうやって切りだすおつもりですか?
「その役割を、松井くんと赤身屋にやってもらうつもりだ」
「ですが、そんなにうまくいくでしょうか?」
「だから、まだ時間がたっぷりある、今からその準備をするんだよ」
「さすがお兄様抜かりありませんね」
千鶴は誇らしげな表情でそう言った。
「さて、このことを赤身屋にも伝えておかないと」
樹はそう言って赤身屋に電話をかけた。
そして樹は赤身屋との電話を終えて一息ついた。
「はぁ」
「よっこいしょ」
樹はそう声を上げながらソファーに座った。
「お兄様、少しお年寄りの方みたいです」
そして、次の日樹達は学校の屋上に集まった。
「それで言われた通り来ましたけど、何をすればいいんですか?」
「それは赤身屋がきたら全部説明するから松井くんはここでちょっと待っててくれ」
「はい、分かりました」
樹がそういうと屋上の扉が開いて赤身屋が入ってきた。
「あ!噂をすれば」
「それでは、早速作戦会議を始めるぞ!」
「まだ曜日は決まってないが、前期の終業式の時に作戦を執り行う」
「ちょっと待ってください、樹さん!」
「終業式がいつ行われるか分かっていないのに、作戦組んで大丈夫なんですか?」
「この作戦はいつやるかじゃなく、どう動くか、つまりチームワークにかかってるんだよ」
「まず最初の作戦は俺が先に体育館に行ってUSBをすり替えておく」
「もし緊急で場所が別の場所になっても、俺のやることは変わらない」
そして樹はみんなにそれぞれの役割を説明した。
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