第19話赤みやグループ
そして樹達は学校の授業を終えてベルモンドの車に乗り家へと向かう。
「あのお兄様赤身屋さんてもしかして、あの大手企業の赤身屋グループの娘さんじゃないですか?」
「最初聞いた時はただの同姓同名だと思っていたんですがお父さんの方まで、名前が一緒だったのでもしかしたらと思って」
「そうだな、その線も考えておく必要がありそうだな」
「確か樹様の話だと赤身屋家と羽島家ってよくお家同士の親睦を深めるパーティーに出席してたんですよね」
ベルモンドは樹にそう聞いた。
「ああ、でも、俺達が小さい時にしか、パーティーはやってないからもうほとんど忘れてるけど」
「そうですか、そろそろ家に着きますよ」
そして、車を降りてすぐに樹の部屋へと向かった。
部屋に入ると樹はテーブルの上に置いていたPCを起動させた。
樹は検索窓のところに赤身屋グループ親睦会と打ち込んで検索をかけた。
「やっぱりダメかあの人、自分のメリットになることじゃないと親睦会を滅多に開かなかったからなぁ」
「千鶴何かいい検索ワードあるか?」
樹は横に立っている千鶴のほうを見てそういった。
「そうですね……」
千鶴はしばらく沈黙を続けた。
「あ!そうだ学校のホームページを見てみたら、どうですかそこに多分理事長の顔の写真か何かが乗ってると思います」
樹は検索窓のところに湯野浜高校と打ち込んだ。
しばらくホームページを見ていると理事長の顔の写真を見つけた。
「やはりお兄様同1人物ですよ!」
「ありがとう千鶴大手柄だ!」
樹は千鶴の頭を優しくなぜながら、そういった。
「そんなことないですよ。でもお兄様のお役に立てたのなら、嬉しいです」
さらに画面の下の方を見てみると赤身屋の写真もサイトに載せられていた。
「赤身屋さんやっぱりこの家のお嬢様だったんですね」
「どうやらそうみたいだな」
「よしあとは明日学校に行って情報収集をしようか」
「はい、お兄様」
そして、次の日樹達は学校に行って情報収集をすることにした。
「あ!松井くんちょっといいかな!」
樹は手招きをしながらそういった。
「はい、どうしたんですか樹さん?」
松井はそう言いながら樹との距離を詰めた。
「あれ今日は千鶴さんと一緒じゃないんですね?」
「ああ、今千鶴には情報集めを手伝ってもらってるんだ」
「情報を集めですか?」
「そうだ、そこで松井くんに一つ聞きたいことがあるのだが」
「その……ABクラスって他のクラスと比べて学費高いのか?」
樹は小さな声で、松井の耳に向かってそういった。
「え!どうしてそれを!」
松井は動揺した様子で、そういった。
「まぁ、色々あって」
「それでどうなんだ?」
「はいその通り、高いですけど」
「そうか」
「よく分かりませんが、僕にできることがあったら言ってください」
「ありがとう」
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