第14話状況整理
その時、職員室のドアが開く音が聞こえた。
中に入ってきたのは校長先生と教頭先生と主任の先生だった。
先生達は武井先生と同じように黒いスーツを着ていた。
そして先生達はゆっくりと椅子に腰を下ろした。
「それでは、これよりABクラスの松井陸斗が受けていると思われるいじめに関して真偽を執り行います!」
「よろしいですね?」
「はい!」
樹達は校長先生がそういったと同時に強く頷いた。
「それでは樹さん証拠の提示をお願いします」
校長先生がそういった。
「はい、分かりました」
樹はそう言って武井先生からUSBを受け取り横のテーブルに置いてある、PCにUSBを挿して、動画を見せた。
「一つ質問いいですか!」
教頭先生が右手をあげてそう言った。
「はい!どうぞ」
「この動画はどうやって撮ったんでしょうか?」
「この動画は私が作ったこの機械で撮りました」
樹はそう言いながら右ポケットから、てんとう虫の形をした機械を取り出した。
「学校の授業に関係ないものを持ってくるのは、校則違反だということは樹くんはご存じですよね?」
主任の先生が少し樹の顔を睨みつけながらそういった。
「勝手に持ってきてしまったことは謝ります。申し訳ございませんでした!」
樹は頭を下げながらそう言った。
「ですが、お兄様は緊急性があると判断して仕方なくこのような行動をとったんです。どうかご理解ください!」
千鶴は手を挙げて強くそう言った。
「なるほどですが、それを差し引いたとしてもそのような機械を作るためには、資格が必要なはずです」
「それはご安心ください、ちゃんと資格は取得しておりますので」
「なるほど、それでは次千鶴さん過去に見たいじめの状況の説明を願いします」
俺が資格を持っているといっただけで主任の先生がすぐに引き下がったのは少し気になるがとりあえず、この次の説明は千鶴に任せよう。
樹は心の中でそう思いながらも今は心にとどめておくことにした。
「はい!」
校長先生がそう言うと千鶴は樹と肩を並べるように横に立った。
「それでは今から事件の説明をしたいと思います」
「あたくし達がいじめを目撃したのは3回です」
「一番最初に目撃した時の時間帯を覚えていますか?」
教頭先生が手を挙げてそういった。
「あの時は入学式を終えてすぐに帰ろうとしていた時だったので11時20分ぐらいだと思います、短縮授業だったので!」
「もう一つ質問いいですか!」
「はいどうぞ!」
樹たちは口を揃えてそう言った。
「樹里さん達はそのいじめを見ていたんですよねならなぜすぐに止めなかったんですか?」
「その時見てはいたんですけど、ちょっと激しめの喧嘩かなーぐらいだったんで止めなかったんです」
樹は納得させるようにそう言った。
「しかし!2回目のいじめの時にはそこにいる3人のうちの1人がポケットからカッターナイフを取り出して松井くんにそのカッターナイフを向けたんです」
「その時、私達はさすがにヤバイと思い止めに入りました」
「なるほど、だいたい分かりました」
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