第13話会議

そして、次の日。


樹達はいつものように学校に行って授業を受けて、休み時間に職員室へ向かった。


そして、樹が職員室のドアをコンコンと叩いて中に入った。


「失礼します」


樹達は少し頭を下げながらそういった。


樹達は周りを見渡してこの前松井の話を聞いてくれた先生を探した。


すると目の前の席にこの前の先生が座っていた。


「あの?」


樹は先生にそう声をかけた。


「どうしたんだ?」


先生はパソコンを打ち込んでいた手を止めて樹の方を見て、そういった。


樹はポケットの中から一つのUSBを取り出して、こう言った。



「あのー、このUSBの中に松井くんがいじめられてるっていう証拠の動画が入ってるんですけど、これって誰に渡した方がいいですかね?」


樹は先生の耳に向かって周りの人にバレないように小声でそういった。


「あ!それなら松井の担当の武井先生にはもうそのこと伝えてあるから先生に渡しておいて」


「今、俺の前の右の方に座ってる人がそうだから」


先生も周りにバレないように小声でそう言った。


「あっ、分かりました」


そして、樹達は武井先生に声をかけてUSBを渡して中に入っているデーターの説明をした。


そして、樹達は職員室を出て、教室に戻っていった。


しばらくして樹達が廊下を歩いていると目の前から焦った表情で武井先生が走ってきた。


「どうしたんですか、先生、そんなに焦って?」


樹は息を切らしている武井先生にそういった。


「はぁはぁはぁお前達、今日の放課後職員室に来てくれ!」


「はい、分かりました」


樹達は声を揃えてそういった。


「それで先生USBの中身の確認はしましたか?」


「ああ、バッチリだ!」


「それならよかったです」


樹はほっとした表情でそういった。


そして、樹達は授業を終えて、職員室へ向かい中へ入るとそこには黒いスーツ姿の武井先生1人と、松井と。


松井をいじめていた男子生徒3人がいた。


「お前か俺達をこんな面倒くさい事に巻き込んだのは」


男子生徒の1人が樹の顔を睨みながらそういった。


「お兄様はただ松井くんを助けようとしただけです!」


千鶴は樹を庇うように1歩前に出てそう言った。


「ふん!それはどうだかな、お前なんかに俺達ABクラスの辛さがわかってたまるかよ!」


「お前、俺達ABクラスが1部のやつだからなんて言われてるのか知ってるのかよ」


「さあ、それは知らないなぁ」


「金を持ってるだけの落ちこぼれクラスだって言われてるんだよ!」


「そろそろ先生達が来るから無駄話はそれぐらいにしろ」


武井先生がなだめるように、そういった。


しばらくすると、職員室の扉が開いた。


ガラガラガラ!


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