第7話ニュース
「それでは、次のニュースです」
「昨夜、銀行に30名程の男性たちが拳銃を持って乗り込んだということです」
「その場にいた人達の証言によると一人の男が受付にいた女性の額に銃を突きつけながらバックにお金を詰めるよう指示したということです」
「やっぱり昨日のやつ、ニュースになってるなぁ」
樹は少し困った顔をしながらそう言った。
「まぁ、そのうち他の大きなニュースが入ってすぐに忘れられますよ」
「それもそうだな」
「それに、お兄様があの時あたくしに指示を出してくれなかったら周りにいた人達が怪我をしていたかもしれませんからね」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
しばらくして樹達は学校に行く支度をしてベルモンドの車に乗り、学校へ向かった。
30分後。
「それでは千鶴様樹様どうかお気をつけて」
ベルモンドは頭を下げながらそう言った。
「ああ、ありがとう、それじゃあ行ってくるよ」
樹はそう言った後学校の中へと入って行った。
そして、樹達はドアを開けて自分の教室に入ると。
窓際の方で、女子生徒3人が何やら小声で噂話をしているようだった。
「ねーねーそいえばあの話聞いた?ABクラスの松井陸斗
「聞いた聞いた」
樹はその話を無視して自分の机へと向かった。
「あのー、すいません、お兄様あたくしの座る席ってどこでしたっけ?」
「それならちょうど俺の窓際の席の隣だよ」
千鶴は安心した表情で樹について行った。
そして樹達は自分の席に腰を下ろした。
「あの……お兄様」
「なんだ千鶴?」
「さっきあの子達が言っていたABクラスって何なんですか?」
「ああ、その話か」
「この学校の2階には今回の入学試験で最下位だった、生徒達30名が集められたクラスそれがABクラスだ」
樹がそういった後クラスに先生が入ってきた。
「早速朝のホームルームを始めるぞ」
先生はそう言ってクラスの人達の名前を順番に読んでいった。
そして、しばらくしてお昼休みになり樹達はお昼ごはんを食べるためにランチルームへ向かっている途中。
階段のところでこの前樹達の肩にぶつかってきた松井がまた男子生徒3人に囲まれていた。
「お前、ウザいんだよ金持ちの落ちこぼれやろうが!」
3人で囲んでいたリーダー的な男がズボンのポケットの中からカッターを取り出した。
そしてそのカッターを囲んでいた松井の方に向けた。
「あのままじゃ危ない止めに入るぞ!」
「はいお兄様!」
樹達は急いで階段を上り、囲まれていた松井を庇うように立った。
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