1ツ目の書 解放
この
何者かが
そして目の前に大きな壁。
「まだ誰かが…」
そして僕は、目の前の
そこに書かれた真っ白な文字は光を帯びて
解読するために空間を飛び続ける。
左上から、右下端まで、ゆっくりと。
この仕事が憂鬱だと思いつつも、人の
思い、欲望、気持ち。それら全てを
読み取ることもできるこの仕事が
ものすごく好きだった。案外真っ暗なこの空間も慣れてしまえば苦じゃないし。
「……………ふむふむ」
なかなか面白そうなやつだ。
大きな夢を持ち、自分の世界を持ち、
今も理想を膨らまし続ける。名前の通りな
、そんな面白い奴だった。
そして、解読し終わる。
「こいつならいけるかもしれない」
真っ先に出たのかそれだった。
そう、こいつになら任せていいかもしれないと、そう思った。
…どうして?
それは、やつの性格がこの世界にぴったりであるから。そういうやつだから。
…何に?
…………わからない。なぜか覚えていない。
まず何を任せようとしているのか………
「ともかく…まずこの世界に入ってもらわ
ないと話にならないね。」
そして叫ぶ。
「
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