第七話 雛形茉里の従姉妹
「で、なんで冬美がここにいるの?」
「えっ
新人の葵が何をやっているのか気になって来た」
「自分のやる事は、終わってるの?」
「あー
聞き込み調査ね
任せてきてる」
それ大丈夫なの?
「大丈夫なのか?
それ」
「大丈夫、大丈夫!」
と冬美がオーケーと指で作って、私たちの方へ向ける
それ、本当なのか?
今頃、陽乃凛と花奏は、頑張ってやっているのだろう
その頃、陽乃凛と花奏は
「冬美は、どこ行ったんだろうね」
「葵ちゃん達のところじゃない?
心配で行ったのかも!」
「確かに」
「次に聞き込みに行くのは、雛形茉里の従姉妹、
この子が怪しいんでしょ?」
「そう
真月里さんは、従姉妹という事で、恨み、殺意が胸に芽生えたのかもしれない
それを我慢できずにやってしまった」
「それじゃあ、他の四人の関係は?
亡くなった五人は、年齢が同じの人がいない
みんな別々
真月里は、私達より年下で、まだ初等部に通う十二歳だよ
そんな子に殺意なんて浮かぶ?」
「浮かぶのかもしれない
茉里さんには、ね
従姉妹ということは、遊んでもらったり、勉強を教えてもらったりするでしょ?
その逆に言えば、恨みも浮かんできたり、苛々するかも」
「確かに
でも、まだ真月里が犯人と決まったわけじゃないからね
まだ十二歳だって言うのにいきなり、従姉妹の雛形茉里を殺しましたか?、なんて聞かないでね!
傷ついちゃたら、可哀想なんだから」
「わかった」
「よしっ、行くか」
ガラガラ
「きゃーー!
陽乃凛様と花奏様が出てきたよー!」
「これじゃあ、鬼ごっこみたいなのが始まっちゃうよ
ほら、早く逃げる!」
「わかった
ほら、手、繋ぐよ
迷子にならないようにね」
と言い、陽乃凛と花奏は、部室まで逃げ込んだ
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