第15話

今俺は、ボーリング場に来ている。


そして、なぜかは知らんが、スコアが一番低い人の発言権が一部失われるようだ。




.....本当に意味が分からんな。


そう思っていると、




「それじゃ、私からね~」


三春が構えて、ボウリングの玉を投げる。




玉はまっすぐに滑っていき、ピンの真ん中に衝突した。


結果は見事なまでのストライク、




それを見たひろしは、


「えぇ...開始早々ストライク?...」




三春は、愛花さんに近づき、ハイタッチ。


「それじゃ、次はお兄ちゃんね~」




「ほ~い」


そう返事をして、玉を取る。




深呼吸...深呼吸だ...


息を整えて、腕に力を込める。




「フン!」


どこぞの、緑色の髪の毛をした戦闘民族の投げ方を真似して、玉を投げる。




少し力が強すぎたようで、斜めってしまった。


それでもピンを4本倒すことができた、そうしてもう一回玉を投げる。




玉はピンの横を通り、何も倒さなかった。


「ん~....ざっとこんな感じか..」




そう言っていると、三春がこちらに来て、手を出してくる。


「ハイタッチ!」




あぁ....そうゆうことね、俺はその手に自分の手を重ねて、


「イェイ!」




と、言いながらハイタッチをした。


「次は愛花さんだね」




愛花さんは立ち上がり、玉を持って、ぽちぽちと歩いていく。


「そりゃ!」




両手で弱弱しく投げたた玉は、ぐわんぐわんと不安定だったが、ピンに当たり、3本も倒した。


そのあとも、同じような球を投げて、3本倒した。




この光景を見ていたひろしの顔は青ざめていた。


「どうしたんだひろし?そんなドラ〇〇んみたいな顔して」




「そうだよな...青いよな...」


「いや、青いというより薄汚い!お前ちゃんと顔洗ったのか?」




このセリフは、本当のドラ〇〇んがいったセリフだ。


「いや....その....みんな上手いなぁって思って...」




「ん?そうなのか?まぁとりまファイト~」


そう言って、俺は速攻スマホゲームを開き、対戦を開始する。




その間にひろしは、玉を取り、投げる。


俺は、スマホゲームで対戦しながらも、ひろしの状況を伺う。




ひろしが投げたボールは、速攻ガターに落ちる。


ん?手が滑ったのだろうか?




もう一度、ひろしは玉を投げる。


しかし、その玉をまたしても速攻ガターに落ちる。




こ...こいつ...かなりボウリング苦手だな...


「.....いやそのピー」




ん?なんだ今のピーって?


「いや俺はな、昔かピー」




この先は山賊独自法第300条の4の規定を踏まえて 音声を一部削除しています




「おい!さっきからなんピーちょふざピー、おい!作ピーしゃべらせピー」


..................何してんの?ひろし...




はたから見ると、ただの不審者である。


「もういピーかえピー」




ひろしが泣きそうになり、そういう。


「それじゃばいピー」




こうして、ひろしが帰ってしまったことにより、意味不明ボーリングは終了した。

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