第14話

「それじゃあお兄ちゃん!今から私が計画した、ドキドキワクワクすっぞ作戦を開始しま~す!」


三春がものすごいくらいのハイテンションで俺に話しかけてくる。




「で?最初はどこ行くのさ?」


少々三春のテンションについてこれなくて、テンションが下がっていく俺。




「最初は~、ボウリングです!」


運動系か...




「それでは~...」


三春がクラウチングスタートをする。




「ステンバーイ... ステンバーイ...GO!」


三春がダッシュでボウリング場に向かったことを確認した俺は、後ろの、電柱に隠れている人に話しかける。




「愛花さん、出てきていいよ」


そういった瞬間に、ビクッと反応し。




「バレ...てた?...」


「もちろんさぁ!〇〇ルドはうれしくなっちゃうとつい言っちゃうんだ!」




「ランラン」


とはるセリフを言い切ろうとした瞬間に左頬から衝撃が来る。




何!鋭い痛みがゆっくるとくる!


「無駄ぁ!」




俺は、三春に軽く殴られ、倒れる。


「早くついてきてよ!なんか変な目で見られたんだけど!」




そりゃそうだろ、みんなが歩いているのに、一人だけ全力で走っているのだから。


「あれ?お姉ちゃんいたの!?」




三春が驚いた顔をする。


「少し、気になちゃって...」




「まぁ...私のお兄ちゃんとのデートだけど..お姉ちゃんも一応お兄ちゃんの恋人(仮)だし...いいかな?」




こうして、結局は3人でボウリングセンターに行くことになった。


ボウリングセンターに入ろうとすると、そこには、超絶怒涛のクソリア充、馬鹿に愛され、知能が幼稚園児並みしかない阿保である、払川ひろしがいた。




「お!幸助じゃん!えっと~、そちらの二人は~妹さんと姉さんかな?」


「そうだよ」




「そっか~そうなんだ~」


ひろしは、俺をにらみつけて、




「まず、妹は通す、姉も通す....だが幸助は通さない!」


な~んかとってもファンタジーな世界で出てきそうなセリフを言ったが、俺はそれを無視して店内に入った。




「えっと~..デートのはずなのに、人増えちゃったね...まぁこれもこれで良し!じゃあボウリング~開始!って行きたいけど!少々特集ルールを追加します!ボウリングの最中で、最もスコアが悪い人は発言権が一部失われます!」




..............は?


「それじゃあやっていこ~!」


少々意味不明だ、ボウリングが始まった。


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