第12話

「幸助くぅん!あと少しで体育祭ですねぇ?」


喋り方きもっ!




「お前最近悪口多くない?」


「うし!ちょうほいだ!」




どこぞのサイコパスの言葉を借りて、教室を去ろうとしたときに、


「いや!リレーに出てもらおうと思ってたんだよ!頼むよ!俺体育祭の実行委員ってこと忘れたのかよ!?」




と、とてつもなく不快で極まりない、自己中心的な考えが見え透いているような言葉が聞こえてきた気がしたが、気のせいだろう.....




「今日も部活に所属している人は大変ですねぇww、帰宅部は楽ですよぉ?」


と、心の中であおっていると。




大きな胸を揺らしながら、走っている幼馴染の清水葉月の姿を見つけた、


「よくあの胸で陸上部をやろうって気持ちになったなぁ...」




色々な漫画を見ていて少しわかったことは、高校生は巨乳が好きだということである。


自分的には、大きさより形がいい方が好きなんだが....いやでも三春の胸と愛花さんの胸は形もいいし大きさもまぁ.....




って!おい待て!何故俺は下校中に胸のことを考えてる!


しかも、何故俺は三春や愛花さんの胸の詳細を知っているんだ?.....




こうして、己の脳内記憶を探っていくと、一つの結論にたどり着いた....


「人体ってこわぁい!」




自らの記憶を探った結果、一昨日の夜に、俺がフ○ーチェを作ろうと、牛乳を取りに行ったときに....コンタクト!12時の方向に裸の妹を発見!という、セリフが反射的に出てきてしまいそうな、とても良いルックスをしていた三春がいた、まぁ...不可抗力だから仕方ないよね★




この後は...確か...なぜか知らんけど、むなしい胸を俺に見せながら、


「見よ!去年よりも成長したぞ!」




「ちなみに...何カップ?...」


「フフフ...聞いて驚け!去年はバリバリのAカップだったが、今はなんと!Bカップ寄りのAカップだ!なんなら触ってみる?」




....結局Aカップじゃね?と思った俺は、身の危険を感じ、自分の部屋へ緊急回避するために、後ろを振り向き、全力ダッシュをしようとしたが...




ふにゅん!という、とても柔らかい弾力の物によって阻まれた。


「どうしたの?幸助?そんなに急いじゃって?...」




あ...愛花さんの...胸なのか?....


あ...意識が...


「姉さん!お兄ちゃんが気絶してる!気絶しちゃってるよ!?」




「え?なんで?...おっぱいに当たっちゃたからかな?もしそうなら困るわね...これからはもっと激しいのをお願いしたかったのに....」




「ちょっと待ってよ姉さん!それってどうゆう!?って待ってお兄ちゃん!もぉ!一体何なの!?」


こうして、後日、俺と愛花さんの関係を三春に話した結果、




「え?何それ!早めに言っておいてよ!私だけ仲間はずれじゃん!」


「いやでも....しょうがないしょ...」




ギシギシと歯ぎしりをしていた三春が、ついに口を開く、


「だったら、私もお兄ちゃんと恋人になる!」




               「「え?」」






こうして、三角関係?みたいな家族関係になってしまった。


ん?待てよ?この関係どっかで見たような...ヤンデレっぽい人と、お腹に赤ちゃんができたっていう嘘をいいそうな人....




あ!School d


「ぼえぇぇぇぇぇ!」




とあるアニメの題名を閃いた瞬間に、三春からの強烈なタックルをくらい、


「ってことだから!これからもぉ!よろしくぅ!」




こうして、いかにもクズに成り下がりそうな関係を作ってしまった、幸助だった。

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