第8話

「あぁ~暇ぁ~死にそぉ...」


家には、俺と愛花さんしかおらず、三春と母さんはどちらとも出かけている。




ここは....愛花さんとの関係修復に出てみるか。


そうして、俺は三春から隠していたチョコレートケーキがあるところに行ったが....




「ないな...うん....」


そして、隠していたはずのところには、一つの手紙があった。




「怪盗みはっち!見参!」


.......................は?............




「はははは...ははは....」


本当に変わらない妹だ.......




「あのやろう.......野郎ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅぅ!」


どこぞの犯罪者の名言が衝動的にでてしまった.....


そうして、俺はチョコレートケーキを、最初から作る羽目になった。


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どうしようどうしようどうしよう.....


今、家には私と幸助しかいない........




これは、関係を取り戻す絶好のチャンスなのでは?....


でも....二人だと気まずいし...今日のところは...


そうして、またもや勇気を出せずに逃げようとした瞬間に.....




「野郎ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅぅ!」


「っひ....」




と、素っ頓狂な声を出してしまった。


今の...一階からだよね?...


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一階には、予想どうりに幸助がいた、しかし、


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!」




そこには、叫びながら生クリームを混ぜている幸助がいた。


「何....してる...の?」




ところどころ区切れてはいるが、ちゃんと面と向かってしゃべることができた。


「え?あ...あぁ~、チョコレートケーキを作ろうと思ってさ」




「愛花さんの分も作ろうと思ってるから、少し待っといて」


「う..うん...」




三春といい愛花さんといい、最近周りの女子達からの態度が変わってきてるけど...俺...なんかしたっけ?まぁ..いっか。


そうして俺は、どこぞの悪党怪盗が勝手に食ったチョコレートケーキを、再び作った。




「愛花さん...どうぞ...」


「あ...ありがと..」




「それじゃ..いたたきます」


「いたたきます..」




今回のチョコレートケーキは、愛花さんが好きな、ブルーベリーを乗っけてみた。味は...不安だな.


そして、恐る恐る食べてみると...




「うま....」


チョコとブルーベリーは、合わないと決めつけていたが、意外と相性はバッチリだった。




そして、愛花さんのほうを見てみると....


ものすごく幸せそうな顔をしていたが..




食べる時の仕草がものすごくエロい....


.........ッハ!何をしているんだ俺は....




妹にはかわいい。愛花さんにはエロいって...俺って..結構クズなんかな..


背中から包丁で刺されそうな気がしたので、これ以上愛花さんを見るのをやめた幸助であった。

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