第6話
「どうしてこうなった...」
今、猫カフェで、俺は猫に囲まれている。
「お兄ちゃんずる~い、私も猫ちゃんと遊びたいのに~」
「そういわれてもなぁ....猫から寄ってくるんだよ..なんもあげてないのに..」
入店したとたんに、急に猫たちがよってきた、主にメスだが。
「すみませ~ん、注文お願いしたいんですが~」
せっかくカフェにきたんだ、なにか食べないとな....
「はい!なにをご注文されますか?」
う~ん....パンケーキ...かな..
「パンケーキ一つと~、三春、何が食べたい?」
そう、聞いてみると、
「え?え~と...お兄ちゃんと同じやつでいいよ!」
「それじゃ、パンケーキ2個お願いします」
「了解しました、しばらくお待ちください」
「なぁ..みは」
そう呼ぼうとしたが、周りの猫が顔をペロペロしまくってしゃべることができかかった。
「ちょ、おま、」
周りの猫を鎮静化させるのに20分もかかってしまった。
そして、ついに、
「お待たせいたしました、パンケーキです」
見た感じ....すげぇうまそう。
トッピングは、クリームの上にブルーベリーといちごで、ところどころ、いちごジャムやチョコレートがかかっていて、普通に美味そう。
「んじゃ、いただきます」
「ん!」
急に、三春がうなりだした。
「ど..どうした?...」
「私のことを、無視して猫と戯れて、席にパンケーキ食べるって...ひどい!」
「え~?俺にどうしろと...?」
一体..何を要求されるんだ...
「あ~ん.....」
「へ?」
今、なんつった?...
「だ~か~ら~......あ~ん..だって...」
「分かった....
パンケーキを切って、フォークでさす....
そして、三春に...
「あ~ん」
俺がそう言って、フォークを近づけると、
パク、っと一口で食べてしまった。
もぐもぐと、食べているな..うん...
なんだこのかわいい小動物は....
ハッ!クソッ!俺はシスコンじゃないんだ!俺は、俺は!俺は....
「ん?どうしたの?お兄ちゃん?...」
「いや...なんでもないよ、さっさと食べちゃおっか」
「りょーかい」
そういって、この日のお出かけは終了した。
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