第2話

「なぁ~、お前ってさ~....リア充?」

急にこんなことを聞いてくるような人間がいるとは思わなかったな。


「あのさ、心の中で人のこと馬鹿にするのやめない?」

きもっ!


「シンプルに傷つくんだって..」

「なんで俺の考えがわかるんですか?」


そう、こいつはなぜか人の思考を読めるのだ。

「だ~か~ら~、お前はわかりやすいんだよ」


「ちょっと何言ってるかわからない、あとなんでそんなこと聞いてきたんだ?」

休み時間に、急にこんなことを聞いてくること自体が意味不明である。


「いや、その~...ラブレター来ちゃってさ...」

え?こいつ今なんつった?ラブレター?


「すまない....君とはもう絶交だ....」

「いやいや、自慢とかじゃないんだ!シンプルな相談なんだよ..」


「で?相手は誰なんだ?」

こんな奴に好意を抱くやつだ、かなりの物好きにちがいない。

「石河穂香だよ」

いや、誰だよ

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後に、石河穂香について調べてみたが、学校で五本指に入る程の美人らしい。

「ちなみに、ラブレターっていつ届いたんだ?」


「今日の朝に、下駄箱に入れられてた...自分でも少し疑ったかな」

「お前みたいなやつがラブレターもらえるって、時代も時代だな...」


「シンプルな悪口を言ってるっていう自覚あるのか?」

そんなの...決まってるじゃないか...


「あるに...決まってるじゃ★な★い★か★」

「クソうぜぇな!おい!」

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