第2話
「なぁ~、お前ってさ~....リア充?」
急にこんなことを聞いてくるような人間がいるとは思わなかったな。
「あのさ、心の中で人のこと馬鹿にするのやめない?」
きもっ!
「シンプルに傷つくんだって..」
「なんで俺の考えがわかるんですか?」
そう、こいつはなぜか人の思考を読めるのだ。
「だ~か~ら~、お前はわかりやすいんだよ」
「ちょっと何言ってるかわからない、あとなんでそんなこと聞いてきたんだ?」
休み時間に、急にこんなことを聞いてくること自体が意味不明である。
「いや、その~...ラブレター来ちゃってさ...」
え?こいつ今なんつった?ラブレター?
「すまない....君とはもう絶交だ....」
「いやいや、自慢とかじゃないんだ!シンプルな相談なんだよ..」
「で?相手は誰なんだ?」
こんな奴に好意を抱くやつだ、かなりの物好きにちがいない。
「石河穂香だよ」
いや、誰だよ
-------------------------------------------
後に、石河穂香について調べてみたが、学校で五本指に入る程の美人らしい。
「ちなみに、ラブレターっていつ届いたんだ?」
「今日の朝に、下駄箱に入れられてた...自分でも少し疑ったかな」
「お前みたいなやつがラブレターもらえるって、時代も時代だな...」
「シンプルな悪口を言ってるっていう自覚あるのか?」
そんなの...決まってるじゃないか...
「あるに...決まってるじゃ★な★い★か★」
「クソうぜぇな!おい!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます