2020年3月10日 補給路の旅

――滋賀県 東近江能登沿い紅葉――


▶クラシカルメイドの代表と、高城川が話をしているようですね


高城川「となると……、転勤ですか?」


メイド「そうねぇ……。ここは辛うじて持ってるけど、他の場所はほぼ潰滅で補給経路がないのよ」


結「今日の荷物ですよーって、どうかしましたか?」


▶結が店に入ってきてすぐ、バーーーンと勢い良く扉を開ける音とともに、サイドチェストのポージングで暑苦しいのが入ってきます。プロティンですね


プロティン「おーおー!そこに居るのはぁ!マァスタァー!!マイマスターゆぅいー!こうして会うのは何時ぶりだろうか!まるで買ったお肉を冷凍して半年過ぎ去ってからあったことを思い出してレンジでチンしたら何も言えなくなったような寂しさでいーっぱいだったんだぁ。少し大きくなったんじゃあないのかなぁ?おぉっと!もぉちろん横にじゃあないぞぉ!人として戦士としてそして、一人のお・ん・なとしてぇ!とっても魅力的になったよ!もぉともと美人で魅力的だったんだけどね」


▶サングラスでばちこん☆ウィンクをしますが、メイドさんは軽く受け流します


メイド「相変わらず暑苦しいわね……。残念だけど、今日で東近江支部の紅葉は閉店よ」


結「Pちゃん久しぶりー、今日も元気いっぱいだね」

プロティン「おやおやおやぁ???そんなに経営不振だったのかなぁ?紅葉ともあろうものがぁ!なんと悲しいむなしい無力を感じるぅ!やはり私が少し留守にしていた期間に客足が遠のいてしまったのかぁなぁ??」


メイド「もっと単純よ。結ちゃん程じゃないと歩荷すらできないのよ。最近はどこも敗戦続きだから」


プロティン「ゆぅい!元気だけが取り柄の鳥江謙一なんてよく言われてるもんだよぉ!おっとごめん嘘ついちゃった☆今考えたんだぁ」

高城川「相変わらずですね……。調べた結果、滋賀でまともに夜叉運営ができている紅葉は東近江支店だけです。残りは全滅、もしくは潰滅です」

結「あらー、じゃあ滋賀からは紅葉は撤退ってことですか」

プロティン「なぁに!なんだと敗戦だってぇ!?夜叉の敗北それはすなわちデース!そして人類の危機!それはピンチ!どうしてこうなってしまったんだぁい?やはり私かぁ?私のせいなのかぁ??」


メイド「上からは撤退って申し付けが来てるけど、こんな英雄様が2人も3人もいてタダで引き下がるわけないわよねえ……?」


プロティン 「英雄!えいゆう!AU!最近よく呼ばれるような誉れ高き称号!もしかしなくても、私と私と?それから~」

高城川「あっ……嫌な予感が」

結「私は商品をお届けしてるだけなんだけどねー」

プロティン「私!!」


メイド「これが最新の情勢地図よ」


▶メイドさんはふわっと地図を広げます


メイド「今の場所はここ。右に行けば長野までほぼ潰滅で、補給路も通ってないわ。ここの合間の紅葉で何があったか調査する。もしくは、左に行けばポツポツと紅葉は残ってるらしいけど、本拠地の和歌山までの補給路はほぼ潰滅よ。ここの立て直し。もしくは下に進んで静岡との補給路を通す」


高城川「ってなると……、勝手に補給路を通して東近江紅葉の立て直しを図る……ってことですか?」


メイド「そう。私達が撤退したら取り返すのだって何年かかるかわからないわ。それなら英雄様パワーで無理にでも補給路を通して最前線として持ちこたえたほうがまだワンチャンある。――経路は結ちゃん達におまかせするわ。……そっちが専門だものね」


結「なるほど、それならお手伝い出来そうですねー。Pちゃんも来るよね?」

プロティン「物資補給のプロフェッショナル!我がマイマスターゆい!今まさに あ な た こそが紅葉の生命線といっても過言ではなぁい!もぉちろん!レディのエスコートあぁんどお守りナイトは私以外にあり得ない!ハッハハ!!」


メイド「高城川ちゃんは残ってね。新人ちゃん達もいるけど……、あの子たちはまだまだひよっこだからね。経路が決まったら教えてね」


高城川「なるほど。私だけで潰滅を防げ、と……。なかなか無茶いいますね……」

プロティン 「とーこーろーでゆーい……マイマスターゆーい!先ほどからケイロケイロといってるけども、具体的に何をするのか何をすればいいのかお分かりですかぁ??」

結「うーんそうだねー。とりあえず目的地の正確な場所と、危険な区域が分かれば、そこを避けていく感じで進もうと考えてるけど」

プロティン「なぁるほど!天才!聡明!ではまずは目的地を決めましょうかぁ!お任せしますよマスターゆい!」


▶結が地図を見ると、東近江紅葉に一番近いのは 西桑名紅葉 甲賀紅葉 榊原紅葉 のようですね。そのどれもが潰滅しているようです。


▶結 仕事知識

 成功

▶プロティン 盛り上げ

 成功


メイド「結ちゃんは持ってるかもだけど、謙一くんにはこれを渡しておくわ」


▶メイドさんは鳩の木彫りをプロティンに渡します


メイド「連絡が取れないってのは陥落してるか、この木彫りを壊されてるってことなの。これを置くと東近江支部と連絡が取れるようになるわ」


プロティン 「わー!ありがとう!一生宝物にするよぉ!それにしても見事な造りだ!きっと名のある名匠が作ったに違いない!なぁんだって!それは便利だ!むしろこれを持たずして何をしに行くんだっていうところだったねぇ!ありがとう!!」

プロティン 「それじゃあマスターゆーい!作戦を発表してくれよぉ!紅葉ぶっといパイプライン再建計画のルートそしてその全貌をっ!」


メイド「結局、経路はどういう感じ?目的地は?」


結「とりあえず甲賀から先がどうなってるか分からないから、甲賀までその木彫りを持っていって、夜叉が居るなら保護して紅葉に待機してもらおうかー」

結「その後は甲賀から、和歌山までで近い紅葉にまた寄っていくって感じでどうだろう」


プロティン「なるほどなるほど!まずは現状を確認!とても大事!本拠地を目指して道中の紅葉に寄っていく感じだね!とても分かりやすい!よしそれでいこう!!」

高城川「御武運を。最近は皇だけでなく冬泉も怪しい動きをしているから気をつけてね」


結 「はい、そちらもお気をつけてー」

プロティン「いやーーーーこうして紅葉の任務でマスターと一緒に出掛けるなんてまるで初めてのような新鮮さ!実際は数か月前までも行った気がするけど毎日が新鮮さぁ!やはりこの新鮮さもマスターと一緒だからかなぁ??ハッハハ!」


▶軽い荷物を持って、プロティンと一緒に東近江能登沿い紅葉を出ます


――滋賀県 甲賀市 貴生川紅葉――


▶甲賀の紅葉に徒歩で辿り着くと、既に甲賀市を中心に悪鬼に包まれていました。紅葉の入り口は甲賀忍者がバジリスクタイムしながら跳ねています。真っ赤な悪鬼に入り、プロティンは20人規模で忍者を殴り飛ばし、悪鬼を解放します。


▶開放した紅葉に入ると、夜叉じゃない人だけが働いているようです。マスターに相当する人がいません


結「忍者は何人じゃ~……ふふっ」

結「あの~、前来た時に来られた従業員の方ってお辞めになられたんですかー?」


バイト「さぁ……?夜逃げしたとかって言ってましたよ」


プロティン 「ふぅんむ、消えちゃったってことかなぁ?でもマスター不在でよく働けるねぇ!すごいや!」


▶木彫りを探したところ、鳩の首がもがれているのを見つけます。手持ちの木彫り鳩と入れ替えてしばらくすると、玄関前に白い鳩がいるのを見つけます。鳩に近づくと、『甲賀と連絡が取れるようになったわ~』とクラシカルメイドさんの声が聞こえますね


プロティン 「なるほどねぇ!こういう風に使うんだぁ!やはり壊されていた、というよりなんか解剖されてたねぇ?これって直せるのかぁい?」


ハトメイド「直せる、というよりそれが破壊されてるってことは、そこに所属している紅葉の夜叉が全滅してることを指してるわ。平和の象徴が壊れるってことは平和じゃないってことだから」


プロティン「ハッハハ!シャレてるシグナルだ!内容は絶望的だけどねぇ!とりあえずここにいたバジリスクタイム共はぶっ飛ばして置いたよ!このまま私たちは本拠地を目指すけど、木彫り鳩は持っていったほうがいいかなぁ?」

結「全滅してるとなると……、ここの紅葉は一先ず本部から誰かが送られてくるまでそのままですかね?」


ハトメイド「そこに鳩じゃなくて木彫りの熊を置いていって。しばらく身代わりになってくれるから、新人ちゃんを派遣するわ」


▶結は木彫りの熊を代わりに置いて、バイトくんに伝えて外に出ました


――三重県 伊賀市 伊賀神戸紅葉跡地――


▶かなり歩いて、紅葉に辿り着きますがやはり悪鬼に包まれています。真っ赤な悪鬼に入り、何処からか螺旋丸が飛んできたり、潜影蛇手が飛んできたりしたのをプロティンがボコボコにします。ここの紅葉は閉店しているようですね。玄関を見ると、コロナの為 と書かれています


結「危ない危ない、やっぱりPちゃんは頼りになるねぇ」


▶閉店していますが、窓が開いていたのでそこから侵入し、鳩を置き換えると白い鳩がやはり飛んできますね


ハトメイド「おっけー。……見た感じ、悪鬼が強くて逃亡した感じね。これならまだなんとか立て直せるわ」


結「じゃあここにも熊の木彫りを置いておきますねー」

プロティン「ふー!やれやれ!そろそろ一息つきたいところだねぇ!ところでマスタァー次の目的地はどこだぁい?」

結「んーそうだねー……」

プロティン「ぅん!確実に近づいて行っているね!本拠地まで行けばきっとなんとかいい感じになるんじゃあないかなぁ!」」

結「そうだねー、それじゃあ次は吉野だね。気を引き締めて行こうー」

プロティン「よし!一息ついたし!どんどん進んでいこう!このまま私たちのゴールインまで一直線だ!!」


――奈良県 吉野町 吉野神宮駅前紅葉跡地――


▶流石に遠いのでヒッチハイクをし、閉店している紅葉に到着します。やはり紅葉は真っ赤な悪鬼に包まれており、中に入ると完全に遊郭のようになっています。プロティンがオラァして元に戻すと、窓越しに紅葉の中に花魁の格好をした男女数名が倒れているのが見えます。

悪鬼とコロナの影響で閉店と書かれているので、気づかれなかったようです。閉店しているので当然扉も閉っており、助け起こせませんね


プロティン「ぅん?なにがかなぁ!?はっはぁん??わかったぞぉ??今夜のお誘いかなぁ?まったくマスタァも好きだねぇ!ハッハハなーんてねぇ!まだまだ全然余裕で稼働するよ!!!」


結「うーん気づいてくれないかな?どこか入れる所はあるかなぁ」

プロティン「おいおいおいなんてこったぁ……!こうもわかりやすく倒れてるなんてことあるのかぁい?おぉいおぉい大丈夫かぁい?」


▶プロティンが扉をガシガシと叩くと、ふらふらと紅葉の玄関を花魁姿の女子中学生が開けてくれます


花魁JC「え……?あの時……私、私に負けて……。その後……あ、オープンさせないと」


結 「あ、目覚めたばかりなんだから無理しなくていいですよー」


▶木彫りの鳩はかなり黒ずんでいますね。確認を取り、木彫りの鳩を置き換えます


結 「この鳩さんが黒くなってるのはなんだろうなー?とりあえず連絡しなきゃ」

プロティン「……ハッハハ!」


▶プロティンはモストマーキュラーをしながら半裸で倒れているJCに近づいていきます


花魁JC2「え……?な、何この格好……。ヘ、ヘンタイィ!」


プロティン「おぉっと!それは人違いのようでそうでもない!でも間違いなくここには笑顔が灯った!それがここの活力になるだろう!ハッハハ!」


ハトメイド「あー……闇に負けて潰滅したのね……。夜叉も残ってるし、なんとかなるかもね」


結「Pちゃん、おいたはだめだよー。ええとそれじゃあ、鳩さんの木彫りは置いたままで良いですか?」


花魁お兄さん「襲撃と闇が重なって生きているのは奇跡かもね……。ああ、鳩は僕が管理してるから大丈夫。――それにしても英雄を死ぬ前に見れるとはね……。しかも珍しい、『デビルピンクの結』さんとは」


結 「ああ、良かった。――え、デビ……?」

プロティン 「デビルピンク!なんて小悪魔的な魅力!マスターゆいにぴったりじゃあないか!でもでもマスター実際天使みたいなもんだけどねぇ!そのギャップで私はもうメロメロのメロンになっちゃったねぇ!」


花魁お兄さん「いや、なんでもないよ。それにしてもどうしてここに?」


プロティン「どうしてだと思うー?聞いて驚くなよォ!?なんと道に迷っているわけじゃあないんだ!」

結「滋賀の紅葉がどこも潰滅してると聞いてですねー、立て直して回ってるんですよー」


花魁お兄さん「ここは奈良だけどね……。ってなると補給路かな?補給班だし、妥当か……。――うち通るってことは……」


プロティン「そぉーう!そのとぉーり!このまま本拠地和歌山を目指してパイプラインを復旧しようって目論見なのさぁ!察しがいいなぁお兄さん!にくいぞぉ!このぉ!」


花魁お兄さん「橋本の紅葉に行くといい。橋本まで行くと和歌山だから、本拠地と接続も出来るだろう……。ただ」


プロティン「おやおやぁ?なにやら不穏な接続詞だねぇ??なにがあるんだぁい??」

結「橋本の紅葉が、どうかしました?」


花魁お兄さん「橋本は一昨年から連絡が取れてない。行くなら十分気をつけてくれ」


結 「なるほど、それは相当危なさそうですねー……」


▶プロティン 仕事知識

 成功

▶プロティンには心当たりがありました。18年、香川での大規模攻撃の防衛の裏で学文路天満宮でも中規模な攻撃がありました。防衛が出来た、という情報は回ってきてないので恐らくは……と思われます


プロティン「一昨年……たしかーアレがアレしてあのアレがどうなったかってことは聞いてないからぁ……!そういうことだなぁ!」

結 「あー、言われてみれば確かにあれから音沙汰無かったもんね。それじゃあ十分気をつけながら行こっか」


花魁お兄さん「御武運を」


――和歌山県 橋本市 御幸辻駅近く紅葉跡地――


▶徒歩で時間をかけて行くと、自分達にピンポイントで雷が連続して落ちてきます。真っ赤を通り越して真っ黒になった悪鬼を、雷を避けつつ入りプロティンがオラァしますが、廃墟になって久しいくらいのボロボロです。そんな廃屋の中に、麦わら白ワンピースの綺麗な女性が立っているのが見えます


結「Pちゃんおつかれー。ん、誰か居る……?おーい、大丈夫ですかー」

プロティン「ぶはー!疲れたもーん!もうちょっと休んでいきたいけど完全に廃墟になってるじゃあないかぁ!……おやおやおやぁ?あれは絶対に美人だと私のナンパコアが告げている!!!ハァイ!彼女ぉ!」


?「あら?こんなところで英雄様に出会えるとは光栄ですわ。――橋本に来るのも久しぶりなの」


結「ごめんなさーい、前に会ったことあったら失礼ですけど、どなたですかー?」

プロティン「英雄ってわかるってことはもちのろんで紅葉関係の夜叉ってことだぁねぇ?お名前お伺いしてもよろしいでしょうかぁ?あーはぁん?」


?「これは失礼。私、花染結羽と言いますの。物語を集める仕事をしています」

花染「そこのナイスミドル?お願いがあるんですが……聞いていただけます?」


プロティン「何と素敵な!とても素晴らしいお仕事をなさっていますねぇ、少しその集めた物語とやらをご紹介していただきたいところですが、あーーはぁん??もしかして(フロントダブルバイセプス)私の(フロントラットスプレッド)事を(アブドミナルアンドサイ)いっているのかぁい!?(サイドチェスト)」


花染「ええ、その筋肉に触らせてほしいの。あっ、もしかしてご主人様の許可が必要だったり?いいですか?えー結センパイ?でしたっけ」


結「結センパイって、懐かしい響きですね。どうぞー」

プロティン「もちろん私は大丈夫!むしろどんどんお触りしてほしいけどたった一つの注意事項!私に触れると……火傷するゾ☆しないけどねぇ!ハッハハ!!するのは、恋のや・け・ど☆」


花染「では失礼」


▶花染はしばらくプロティンの肩の筋肉を少し触った後、満面の笑みをこちらに向けてきます


花染「紅葉の未来は明るいですわ。なんたって、物語の引出しを増やしてくださるんですもの。あなた、いくら賭ければ私の為に御神試合を開いてくださるの?」


プロティン「三角筋…………常人と違うシルエットを特徴付けるソコに触れるとは見どころのあるお方だ!やはり物語の収集は審美眼を宿しているようだねぇ!剣闘士だった頃は今は昔……。と、言ってもあんまり変わらない生活のようにも感じるね!ただ違いがあるとすれば、人の笑顔の為に戦っているってことかなぁ」

結「ごめんなさい、今はご遠慮してくださいなー、今は他の紅葉にも行くので忙しいのでー」


花染「あら残念。命の幽火が掻き消える瞬間もそれはそれで好みなのですが。まあ、フェイの物語を識れたのは収穫です。この程度の機構であれば量産出来るでしょう」

花染「それに、天使の存在を識れたのも大きいですね。概念の存在をアップデートできそうです。ありがとうございます、――橋本は紅葉本部が必ず再興をすると約束をします。出来ない約束は私、結羽。行いません。あー……、今私ミステリアスな女してますわ」


プロティン「ははぁん?量産?それは素晴らしい!この世に私という最高の存在が増えるということじゃないか!増えた分だけ世の中の女性を幸福にできる!素晴らしいじゃあないかぁ!ハッハハ!!」


花染「本拠を教えてもらえますか?補給路の為に来たのでしょう……?その夢、叶えてさしあげましょう」


プロティン「話が早くてたすかるなぁ!マァスター!そろそろ次が本拠地じゃあないのかぁい!?」

結 「?何か釈然としませんが、お願いしますね。あーそうそう、連絡しとかないとね」


▶廃墟になり、カビで満ちた木彫りの鳩を置き換えてしばらくすると白い鳩が飛んできます


ハトメイド「はいおっけー。和歌山までついたわね……。げっ」


結「何か、そちらで問題でもー?」


花染「あらあら。東近江でしたか。っとなると、滋賀は放棄せずに持ちこたえると。――わかりました、そちらに千和幽雅を派遣します。英雄が4人いれば怖いものなしですよね、いい物語を期待しています」

ハトメイド「話が通じないやつは嫌いなのよ……。話が早いのはいいんだけどね。おっけー、その胡散臭いお姉さんについてったら本拠地に行けるわ。後はそいつに引き継ぐから、よろしく!」


▶逃げるように白い鳩は飛び去っていきました


プロティン 「胡散臭いなんてヒドイいいかただなぁもぉう、ミステリアスなのは女の魅力って言うじゃあないかぁねぇ??」

結 「あららかわいそうに。それじゃあ花染さん、道案内お願いしますー」


花染「あらひどい。こんな清楚で日陰の似合う薄幸の美女もいませんのにね。紅葉の本部にご案内します。あなた方ならいつでも大歓迎ですよ」

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