コラボシナリオ
2018年12月04日 発端の前兆
――新潟県 寺泊町:古民家紅葉――
もみじ「今日はタイムクライシス5が2プレイ100円だよ!!!今どきガンシューなんて滅多にないから遊んでいけ!!予算度外視で買ったから私泣いちゃうぞ!!」
綾瀬「やる人がいないから滅多に見かけなくなったのでは?」
秋夜「いや、やるような人いないっすよ……」
もみじ「いやまあ新潟なんかに一緒に派遣されるのが君たちだけじゃあアレじゃん?ちょっと新規開拓狙いたいと思って」
秋夜「俺一応実家継がないといけないので……。ことりちゃんがいるって言うからついてきたけど」
綾瀬 「あらま、私愛されてる。というか新規開拓狙うならもっと新しいゲームのほうが良かったんじゃ……」
もみじ「そんなこと言われても周り田んぼばっかりだし、最新機種だと泥怖いし……」
秋夜「俺はともかく、ことりちゃん呼んでるならなんか依頼とかあるんじゃないんですか?」
もみじ「そうそう!佐渡島ってあるじゃない?あそこに悪鬼があるって話を聞いてね」
もみじ「詳しい話は……って誰もいないわね……」
綾瀬「――悲しいなあ」
秋夜「従業員ことりちゃんだけとかどうなってんだよここ……」
もみじ「まあまあ!もうちょっとしたら桃風香ちゃんも来るしね。どうせあんたらなら負けるわけもないし船のチケットもあげるからデートでもしてきなさいよ。私は一人でタイムクライシスしてるから……」
秋夜「まあいいけどさ……。じゃあことりちゃん。取敢えず船に向かおうか。――最近、俺車の免許取ったから是非乗ってくれ」
綾瀬「こんな状態でよくお店として保ててるなあ……。あれま、いつの間に?それじゃあ助手席失礼しまーす!」
――ワゴンR:車内――
秋夜「ごめん。免許取り立てだから初心者マーク貼らないとダメなんだ。正直ダサいけど許して……」
綾瀬「いやいや、全然気にしないよ。結構中広いんだねえ」
秋夜「よし。発進ちょっと怖いんだよな……。ことりちゃん、――最近どう?」
綾瀬「うーん、こっちも大分馴染んできたけど、やっぱり卒業が皆と一緒じゃないのは寂しいかなあ」
綾瀬「あとたまに男になる悪夢を見る……」
秋夜「うっわぁ……。ことりちゃんは今のまま可愛いままでいてくれ。後、凛空のやつがそういうお祓い得意って言ってたぞ」
綾瀬「ふふ、ありがとう。あー、じゃあ機会があったら凛空ちゃんに頼みに行くかなあ……」
綾瀬「――ああそうだ、あと最近学校の友だちが彼氏と呼び捨てしあってていいなって」
秋夜「うぇ……!?!?こ、こと……こと……こと……」
綾瀬「私達お互い『ことりちゃん』とか『秋夜くん』って呼んでるけど、そろそろ私達もしてみる……?」
秋夜「え、えーっっと……こ、こと……こと……こ……無理……。許して……すっげえ恥ずかしい……」
綾瀬「えぇ……。じゃあ私からは呼んじゃうよ。……秋夜。――ごめん、私もやっぱちょっと恥ずかしいかも……。いや、恥ずかしいけどこれからも呼ぶからね?慣れてもらえると助かります……」
秋夜「そうだよな……。あーやばいわ前見てないとダメでよかった。顔見れないわ」
綾瀬 「んー、じゃあ秋夜に呼び捨てにしてもらうのがしばらくの目標かなあ」
秋夜「俺……、か、彼女のことも呼び捨て出来ないダメなやつだけど絶対幸せにするから!俺を選んだって後悔しないようにするから……、捨てないで……」
綾瀬「後悔はしないよ。ただ、うーん、もうちょっと頑張ろっか。とりあえず船着き場まで練習!はいリピートアフタミー『ことり』!」
秋夜「こ、こと……ことり……、ちゃん」
綾瀬「う、うーん……。前途多難だ……」
秋夜「愛してるから……、気持ちだけは本物だから……」
綾瀬「大丈夫、ちゃんと伝わってるからね。はいもう一回!『ことり』!」」
秋夜「ほ、ほら!そろそろフェリー乗り場だから、ま、また今度な!」
綾瀬 「うーん、そっか、残念」
――佐渡島:二ツ岩大明神――
▶佐渡ヶ島に渡り、山に入ったところに二ツ岩大明神はあります。鳥居をくぐると、本堂は崩れ落ちかけていて、今にも崩れそうです。
秋夜「あれ、おっかしいな……。二ツ岩大明神くらいなら俺んとこより立派なはずなんだけど」
綾瀬「見事に崩れ落ちそうだね」
秋夜「やばいよな……?で、あれは何……?何だあの色……」
▶紫色の悪鬼が鳥居の真ん中に怪しく蠢いています
秋夜「緑、黄、赤となんか赤黒いのは知ってるけど……。紫……?ことりちゃん見たことある?」
綾瀬「えぇ……。いや、なかったと思う……。これ、流石に私らだけじゃまずいよね……、多分」
秋夜「いや大丈夫っしょ。やばそうなら戻ればいいんだし」
綾瀬「う、うーーん……。まあ一旦様子見てから決めた方がいいのかな?もしやばくても後のために」
綾瀬「そ、それじゃあ行こっか?」
▶ことりは手を差し出します
秋夜「ああ……。手、やわらかいな……」
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