世界観、用語設定

■夜叉

夜叉は基本的に悪鬼と呼ばれる空間に入れる生命体のことを呼称します。

逆に、悪鬼に入れない一般人のことを未覚醒と表現します。

紅葉、冬泉、皇は基本的に呼称統一をしており外部提携などをした場合でも呼び方が通じますが、野良と呼ばれる未所属の人達や北海道に沖縄、外国の場合は用語が通じない場合のほうが多いです。

悪鬼の性質上、概念に対しての思いの強さが強ければ強いほど夜叉としての力が強くなります。その結果、オタク以外は現代日本だとなれないものとして紅葉は定義しています。

現在、日本における夜叉組織は一般的な認識として、

穏健派の紅葉もみじ

改革派の冬泉ふゆずみ

急進派のすめらぎ

北海道の浜梨はまなす

沖縄の梯梧でいご

の5団体存在しています。

政府はいずれの5団体、全てに補助金を支給しており悪鬼撃滅を支援しています。

2021年現在、何れの団体もシノギとして行っている事業がコロナによって不調で、なおかつ不安による悪鬼生成のタイミングの加速に夜叉の人数が足りていない為急速に夜叉人口は減少の一途を辿っています。


■概念

夜叉における概念というものは、思い 感情そのもののことと定義されています。

夢、憧れ、目標、常識、信念、世間の流行り廃り、信仰、思い込み、陰謀論……

それら全ての、感情や思いそのもので発生する正負を問わないエネルギーのことを概念と呼称しています。

妖怪が現代に至るまで人々から忘れ去られていない理由が、いるかもしれないといるわけがないという思考の狭間で常に揺らいでいるからとされています。

かつてジュールが『人間の想像できるものはすべて実現できる』と言いましたが、実態は逆です。人間が実現出来ると概念上形成したから出来てしまう。


そもそも実現が出来ようもないことに対しては想像の余地すらないからです。


いるはず、という無意識の感情といないに決まっているという無意識の感情によって妖怪や怪物と呼ばれる生命体が存在している理由になっています。

人間、辛いことがあった場合脳内で人や物に当たり散らしたり、復唱するように傷ついた言葉をリピートしたりしてしまいます。

そのエネルギーは何処に発生しているのでしょうか。その答えが悪鬼にあります。

悪鬼とは、主に人間の辛い出来事、忘れたい出来事を封印するために大なり小なりの概念空間を作り出し隔離しています。

この、概念空間を放置しているといつまでも出来事を忘れられずメンタルの悪化に繋がっていき更なる概念空間を発生させていってしまいます。


負の感情で出来たネガティブスパイラルを脱却し平和を取り戻すのが夜叉の存在意義である、とされています。


■悪鬼

悪鬼は人間の負の感情で作り出す概念空間のことを指します。

主に人間ですが、心を持っている場合であるならば動物だけでなく妖怪や怪物、ロボット全般からでも発生することがわかっています。

悪鬼は通常、見える人の思考によって入り口の概念が異なります。

紅葉などは八雲紫のスキマを想定したものを流布しており、そういうものがあると指導をしている為ある程度入り口が統一されています。

ヒビ割れなどの裂け目タイプや、ゲートや扉、トンネルなどの人工物タイプ、既存の鏡や海や池などの自然物タイプ、変わったものだとトラックなどにぶつかるなどでも行けることが調査報告によって判明しています。

概念空間ではありますが、空間である為そこに存在する物は全て持ち帰ることが出来ます。夜叉はこの素材を売り払うことで、ベルなどの専用通貨と交換しています。

悪鬼は、「羅刹」という存在が楔のようにして概念空間を保っています。

放置していると、概念空間が拡大し目視出来ない人間などにも空気などで心に作用していき、栄養を受け取ってさらに広くなっていきます。

概念空間が広ければ広いほど羅刹の力も強くなっていくので、現実世界への影響も拡大していきます。


■悪鬼の危険性

悪鬼には危険度が存在します。一般的に紅葉では警告色で見分けることが出来ると通告しており、概念空間の中にいる羅刹の強さによって色が変化するものと思われています。

通常、悪鬼は入り口を青が滲むように発色していますが危険度が高くなるほど黄、赤と変化していくのが確認されています。

赤色の悪鬼を見つけた時、紅葉では入ることはせず、英雄と呼ばれる援軍を待つことを推奨しています。

最近の調査で、神様が展開する悪鬼は必ず紫色を纏っていることが判明しました。

人工悪鬼を制作した場合は羅刹が存在しない為、便宜上白色の悪鬼と呼称されることが多いです。


■悪鬼での戦い

悪鬼は羅刹を撃破することで消滅させることが出来ます。

羅刹にとっては、概念空間こそが存在証明である為武装などを使い本気で抗ってきますが、夜叉も同等の装備を悪鬼の中でだけでのみ展開することが出来ます。

悪鬼は性質上、概念の力にとても左右されやすいです。

それを使い、自分の思い描く最強の自分を夢想し打ち勝つことで自分の強さ、思いの強さを内外に証明しています。

ただ、思いの強さの維持はとても難しい物です。

その事柄に対する強烈な熱意、執着、好きなどの気持ちを長い時間続けるのは生命力を使います。

この生命力を擬似的に概念空間に作用させ、道理を覆すことによって様々なアニメ・漫画・ゲームなどの超常的な力などを再現することが出来ます。

紅葉などではこの現象を魔法少女になぞらえて、変身と呼称しています。


紅葉などは強烈な執心を無意識で行える存在をオタクと考えており、オタク以外はそもそも夜叉になれないものとしています。


■夢時間

悪鬼で戦ったりしている時間と、現実で流れている時間は違うことが判明しています。

紅葉の資料によると、悪鬼内で2日過ごしていても現実時間だと2時間経過していないくらいという情報が出ています。

悪鬼で流れる時間経過には悪鬼の個体差のようなものがあることが判明しており、時属性の影響が強い程、悪鬼内と現実の時間のズレが大きいとされています。


■属性

悪鬼では属性が存在しているのが判明しています。

昔の紅葉などの記述には属性と呼ばれる概念はほぼなかったようですが、最近のゲームなどのサブカルチャーの発達に従って属性の概念も発生したものと考えられています。

紅葉、冬泉、皇は共同で日本における属性固定の誓約書を交わしています。

今後ありとあらゆるサブカルチャーの影響に悪鬼が引っ張られないよう、対峙する夜叉全体の認識の共有をすることで、一種の概念の固定化を図った形です。

その影響か、ここ30年は属性が変わったという報告はされていません。


日本では 火 風 氷 時 願い 影 恋 の7種類とされています。


無属性という属性を付与していない状態の概念も報告されていますが、通常全て無属性ということを省みて、通説では7種類ということになっています。


当然、北海道や沖縄、外国などでは属性固定の誓約書をしていない為属性も別物としており、梯梧や浜梨から援軍を要請した時は全く別の属性を目の当たりにすることが出来ます。


■相当品

悪鬼での、根本的な種別のことを指します。

1975年、紅葉、冬泉、皇などが共同で日本における種別固定の誓約書を交わしています。

これは、人間の思いの力による根本的な種別をある程度統一することで夜叉の安定性を高める為の誓約です。

当時からオタクが主戦力として活躍していましたが、オタクも千差万別な為詠唱や宗教、武器防具の材質、影響されているコンテンツなどがバラバラでした。


そこで、ある種の種別を予め用意しておき似ているものや混同されがちなものも含めて 「汝は竜!」「おまんは人!」「ここは晴れ!」 のようにすることで攻撃に統一性をもたせました。

そのことで属性のイメージがつけやすく、概念のイメージを固定することでどういう形式でも変身した時に齟齬が生じにくくなりました。

一般的な概念イメージというのは移り変わりやすく可変的な為、毎年元種別表というものを各団体が渡しています。


概念枠の拡大の為、詠唱、スキル発動時には必ず技名を叫ぶという原則があります。

日本の様式美として元来存在していたサブカルチャーとの相性もよく

概念を言霊に付与して威力も上がり、スキルを周りに周知させる効果もあります。


浜梨や梯梧などの場合、この種別表すら異なっている為全く参考にならず、お互い未知の技術や概念で濫れている為文化交流も盛んに行われています。


■スキル

夜叉が使用する、技の種別のことを指します。

魔法やお祈り、格闘技など夜叉が悪鬼羅刹を撃滅するのに必要な全ての動作をスキルと呼称しています。

スキルは団体が提供している種別表に書かれている動作なのですが、実際種別表そのままの動作をする夜叉はいないと言っても過言ではありません。

概念枠の拡大の為、団体側もスキルは相当品変換をするように指定されています。


武器で衝撃波を飛ばす技は団体側からは「魔神剣」と指定されていますが、

「ロックバスター」「剛掌波」「ナイフ」「メリヘム」「空破斬」

などを叫んだとしても、概念的には「魔神剣」として発動します。

叫んだ当人が、(この技はこれが近いな……)と思っているから概念で上書きされているからです。


日本では銃刀法違反になる為、刀やライフルなどは持てませんが現実世界で


「なんかいい感じの木の枝」と「輪ゴム鉄砲」


を持ち込んだとしても、概念空間では思ったとおりの


「刀」と「サブマシンガン」


の形状に変化します。

武器防具も相当品やスキルと同様の種別表があり、それに応じた材質と威力に変換されるからです。


■カード

紅葉や冬泉、皇で行われている夜叉強化プロジェクトのことです。


紅葉では「クロウカード」「わざマシン」「スペルカード」「バトルチップ」


冬泉では「リセ」「ヴァイス」「ウィクロス」「プレメモ」


皇では「スタージュエル」「聖晶石」「クリスタル」「ジェム」「石」


などと呼称されています。

近年、使うようになった概念の為、地域や団体によって呼び方が変わっています。


方法としては、枕元にそれぞれの手法で作られた物品を忍ばせておき寝ている間に妖精に、物理的に頭に埋め込んでもらう手法です。

2徹で資格勉強を二夜漬けして免許を取るほどの睡眠不足感と頭痛、吐き気に悩まされ、急遽脳を専有されるような知らない記憶に苛まれます。

紅葉では違法薬物と同等の処置を受けていますが、昨今の戦力低下の為使用する人間が後をたちません。


この作業が出来るのが人間の身体に悪影響を及ぼしにくい陽の塊の妖精しか出来ないのもあって、妖精の取り合いによる小競合いも各地で発生しています。

綺麗事を言う学者からは、「完全に禁止にすべきだ!」の声も上がっていますが、現実的ではなく、耳を貸す者はほとんどいません。


■ベル

紅葉、冬泉、皇で使える、裏の基軸通貨です。

どうぶつの森の借金狸にあやかり、紅葉、冬泉、皇のそれぞれが悪鬼で手に入れた素材を加工することで作っています。

武器防具などの装備品は、基本的に専門の妖精や妖怪の隠れ里などで設計されています。

人間以外にとって欲しい、陽の力を込めておくことで実質的な物々交換として通貨として機能させています。

実際の装備品はそうやって手に入れた、枝などにファブリーズを浸したものですが悪鬼内での威力や強度などは大きく変わる為、

円でベルを買おうとする場合、基本相場1ベル200万円程度で取引されています。



■魔法陣

悪鬼が発生した時、悪鬼の概念拡大を防ぐ為の防御装置とされています。

しかし、実際は人払いとしての効力が高いです。

夜叉ではない人間からすると、突如何もない空間から人間が現れ騒ぎになりやすく夜叉の存在が周知されてしまうと現在色々なところに作用している概念統制が出来なくなってしまう為、

必ず魔法陣を書くことを何れの団体も厳命しています。

また、夜叉の適性のない人間に大量の知識を脳に与え一時的に気絶させる効果もあり人払いに一役買っています。

魔法陣の紋章はそれっぽくかければ効果が発動するとされています。

魔法陣の紋章や形そのものより、どういう意図で魔法陣を書いたかのほうが概念が優先され、相当品として変換される為です。


■陰陽

日本においては律令制の時代から教えられてきた古代中国を基本とする、陰陽五行説に基づいた現代の概念に色濃く残っている思想です。

日本は自然信仰を元にしてきましたが、時代が進むごとに神道や陰陽、道教や仏教など様々な概念を礎としてきました。

夜叉の世界では主に陰陽の陰がよく題材に上がります。

負の感情により、人間の陰の気が集まりすぎると現実逃避をするように別空間を精製します。これが悪鬼の発生原理だと思われています。

この、陰の気というものは、悪鬼が出来る程でなくとも空中に残り香のように残るものだとされています。

写真などに運悪く写ってしまったものを、オーラや幽霊などと表現されることが多いようです。

逆に、生物の生命力や圧倒されるほどの自然の力、興味や好きを発端とする原動力……

そういったものを陽と表現します。

思いの強さを陽でコーティングすることで、陰陽のバランスを取り羅刹を撃退することが出来たりします。


■怨霊

あまりに強い陰の気を持っている悪鬼羅刹が、現実世界へ様々な形で作用してきた現象のことを指します。

陰陽問わず、強い意思は何らかの形を持ちます。

陰の場合、体調の悪化や寒気、頭痛、金縛り、鬱病などの身体の内側に作用するものとラップ音や足音、幽霊、幻覚などの身体の外側に作用するものなど多種多様です。

怨霊が発生する程強い陰の気を持っている悪鬼羅刹を撃滅しに行く時、紅葉では夜叉に遺書を書くことをおすすめしています。


■闇

紅葉では新人試験という名目ですが、通称の闇と呼んでいる人しかほとんどいません。

新人が一人前になる為に、熟練の夜叉が魔法陣を書いて悲惨な未来の可能性を自分の手で潰す儀式のことを指します。

とても死亡率が高く、5回に1回は新人が戦死する非常に危険な儀式とされています。

過去、夜叉での死亡原因の上位に名を連ねていた原因として闇はいつ発生するかわからないところにありました。


闇は、悪鬼に存在する負の感情が夜叉本人の心に作用しその不安や迷いなどを視覚的や感覚的に打撃を与えてくる形で突如具現化します。

一般的な悪鬼を撃滅している時乱入するような形で闇も発生し、夜叉のPTそのものが全滅してしまうという事例が多発していました。


そこで、新人試験と称して自分の未来の可能性を潰し乱入の危険性を少しでも減らす目的があるとされています。

この試みは現状紅葉しかやっておらず、冬泉や皇は自由の剥奪だとして抗議をしています。


■日本妖怪

人間社会の歴史の裏に、陰陽問わず寄り添ってきた概念の化身の通称です。

世相や時代感に合わせて妖怪もそれに合わせた概念をもらい、アップデートをかけることで存在しています。

日本で存在が発生した為日本妖怪と呼称していますが、北海道や沖縄、広く外国などは別の概念基軸がある為別の呼ばれ方をされます。


同じ日本でも、その地域地方に根付いた概念を纏い個体差も大きい為あまり日本妖怪と呼ばれることは少なくなってきています。


生まれてから死ぬまで自分のことを妖怪と気づくことなく死を受け入れる日本妖怪も少なくありません。

基本的に感受性が豊かで影響されやすい人達だとされています。


■怪物

主に日本以外の文化圏で発生した妖怪が、日本に来日した時に呼ばれる表現です。

日本とは違う概念を纏っており、日本では手に入れにくい個性や概念を振り回すことで圧倒的な力を持っているとされています。


ですが、怪物には致命的な弱点があります。


それは、日本に長くいればいるほど日本の概念に染められていくことです。

概念の上書きが進むことで、見た目すら変わってしまう場合もほとんどです。

特に吸血鬼は日本では女性が余りにも多いせいで、手っ取り早く力を手に入れるには幼女になるのがジンクスになっています。

もともと威厳のある吸血鬼が幼女の見た目に変化して、喋り方を変えない場合でも、のじゃロリというジャンルに概念を上書きされてしまいます。


■半身

自覚のあるなしに関わらず、日本妖怪や怪物と人間が結婚して生まれた子供のことを指します。

昨今だと半身2世、半身3世も珍しくなく、隔世遺伝で夜叉に覚醒する場合もあります。

日本妖怪や怪物と違い、人間の強度で概念の上書きにある程度強固ですが、概念空間における変身はかなり不安定になります。

妖怪や人間と違い。自己の存在性そのものを概念に疑問に思われていることから発生しているものと思われます。


自分の存在が人間なのか、それとも妖怪などの化物なのかという自己矛盾に苛まれることになりやすく戦死率も非常に高いです。


半身は性質上日本妖怪や怪物よりも自分の特異性に気づく人間は少ないです。

長い時代の中、妖怪と人間が適度に交わってきている為本質的に純人間はほとんどいないのでは?と指摘する学者もいます。


■妖精

種別を問わず、強い陽の力が一箇所に集まった場合発生する種族です。

一般的なイメージとして神聖な自然のある場所に発生するものだと思われており、実際そのパターンでも発生します。

ですが、実際のところ熱狂的な文化の盛り上がりに対してその文化の概念上の象徴、マスコット的な意味合いで発生する場合の方が圧倒的に多いです。


妖精は性質上、発生した陽の力の消滅に値することを激しく嫌います。


自然の消滅に伴い、妖精の力が失われる~ というよくある文脈と同じ意味合いで、

オタク文化の消滅に伴い、妖精の力が失われる~ という場合にスライドすることが可能です。

紅葉を問わず、全ての団体は妖精の保護を積極的に行っています。自然や文化の定着や保全を企業として行うことで妖精の存在証明を証明し、その代わりに妖精にしか出来ないことをしてもらうことで共生関係を行っています。


■人形

陰陽問わず、強い意思が影響を与えた結果自意識を持ち始めた物品全般のことを指します。

概念的に人形が感情の矛先にされやすい為、人形が一番多いですが付喪神と呼ばれる存在全般のことを概念上人形と表記されます。

基本的に、物品は物品としての本業を全うしようとする為自意識を持っていても見分けがつけにくく、影響があっても髪の毛が伸びるなどの被害しかありません。

ですので、団体の中で自己意識で活動する個体になると途端に数を減らします。

また、本業を全うした結果御供養されることも多く目撃症例は実質的な数よりかなり少ないとされています。


物品は概念影響をあまり受けません。物品は物品である為、付随している要素で概念の構成が決まるからです。

その為伸び代がほとんど一番最初に受けた強い意思に影響されてしまいます。


もともと陰の気を受けた人形が、陽の気に染まった例は紅葉創設から一度も報告がありません。


ぬいぐるみなどの場合は人知れず物品の持ち主を守るため、

妖精、幽霊 がいるかもしれないの報告を受けて団体が見に行った結果、

人形が原因だったという場合も少なくなく勧誘もしにくいことから

「ハズレ」と呼ばれていたりもします。


■亜人

未覚醒ではあるが、妖怪、獣人であると自覚している人達のことを指します。

近年のケモナー需要の高まりを受け、既存の妖怪が概念変化し、多産になったことで一般社会に出てくる亜人が増加しました。

主にケモミミがついている程度の違いしかありませんが、主にVRChatなどの自分をさらけ出しても違和感のない場所で活動されているとされています。

未覚醒の一般的な日本妖怪と違う点として、悪鬼が見えるのにも関わらず夜叉ではないという点です。

出稼ぎ労働者として働くものもいますが、貧困などから悪鬼を利用して悪用する亜人が絶えません。

当人達は亜人と呼ばれることを嫌いますが扱いが非常に難しく夜叉適性がない亜人も大量にいる為、トラブルのもととして問題になっています。

紅葉は亜人の雇用確保を表明していますが、冬泉皇ともに沈黙しています。


■神様

信仰によって形作られた、信仰されている物事の化身のことを指します。

妖怪と同じく、概念に対して形作られる為近年のソシャゲ擬人化ブームなどで女の子の見た目をしていることが男神であってもほとんどです。

妖怪などと明確に違う点として、信仰に対して願いを叶えるという物事そのものに対してのみ作用しており、システムと表現するのが近いです。

主に紫の悪鬼に居住区を構えることで知られており、羅刹と違い話が通じます。

ですが、居住区となっている為悪鬼とは思えないほど広く会えるかどうかも神様側の匙加減です。

人が死後神様になったり、功績や知名度を高めた妖怪が信仰を受けることで神様になるパターンもあります。

この場合、元来の性格に願いを叶える機械が上書きされるため御利益の方向性が異なります。

通常の神様もそうですが、願いを叶える機械は手段やモラル、願いを叶える以外の事象に対して全て無視して願いを叶えようとするので場合によっては非常に悪質となります。

例外として、アニメや漫画などのサブカルチャーのキャラクター、作者にも信仰が発生することがあります。

長年連載などをしていると、二次創作などでキャラクターのイメージが固定されることがままあります。その場合、連載の長期化や作者の心情の変化などで一般的になったキャラクターのイメージと違うことを話すと解釈違いという現象が発生します。

解釈違いが発生するのはキャラクターに対して偶像信仰をしており、解釈違いを起こしたユーザーと信仰している部分が違うから発生します。

解釈違いは現象的に神様と同じ原理で発生し、なおかつ主に女性向けのコンテンツで頻繁に発生する為団体では危険悪鬼と認定されています。


木魅もくみ

夢日記や明晰夢、幽体離脱、臨死体験などの手段を用いて悪鬼にたどり着いてしまった未覚醒の一般人のことを指します。

魂魄が分離している為感情のコントロールが不安定になりやすく、人間なのにも関わらず概念の影響を非常に受けやすいです。

悪鬼に木魅が入っている状態で、羅刹の影響を受けて木魅が悪鬼を発生させた場合、多重階層で羅刹が発生してしまいます。


この場合、羅刹が2つの負の感情を持っていることになるので非常に手強くなります。


■霊能力者

オカルトが大好きでオカルトにかぶれてしまった未覚醒の一般人のことを指す総称です。

団体が共同で行っている、概念統制を壊すことから非常に危険視されている存在です。

基本的に間違った情報を流布し、陰謀論を心から信じていることである種の説得力を持って人々の不安を煽ります。

皇はこういった存在を根元から綺麗にする為に暗殺を提案していますが、紅葉によって阻止されているのが現状です。

紅葉は監視と凍結で対応することを提案しています。


■紅葉

榎プライアンスが経営している、喫茶店にゲーセンが付属したチェーン店です。

UFOキャッチャー、プリクラを一切導入していないのが特徴です。

店の売出し文句として、防音がバッチリでゲーセンで遊んだ後に学生が勉強出来るような居場所作りをモットーにしています。

また、一部コンビニのように日用品と充電器をメインに売り出しておりコンセントが無料で使えることから田舎のライフラインとしても機能しています。

榎プライアンスはENOKIやカラオケ、学内併設コンビニとしての扱いなど多岐に渡る事業を行っています。

平安時代から経営しているとされており、財閥解体をギリギリで切り抜けたとされています。

政府直属の裏組織としても稼働しており、冬泉や皇の人員でも同様のサポートが受けられます。また、野良を積極的に雇用していたり亜人であってもサポートの質が変わらないことが評価されています。

紅葉の労働契約に首を縦に振らなかったり、紅葉から逃げ出す夜叉、

世間に対して概念を揺さぶるような人間などに対しては「執行人」と呼ばれる人間が記憶ごと処理しています。

人員低下が著しく一部の悪鬼羅刹を撲滅したような人間を「英雄」として使い潰していたり、休暇が少ない、人命を軽視しているなどのブラックな面を他団体から指摘されています。


■ENOKI

2018年に紅葉と冬泉の業務提携で出来た子会社の名称です。

Vtuber事業の運営を行っていますが、取り分の8割以上をVtuber個人に渡す契約書をツイートに上げるなどの大胆な戦略でホワイト企業の名声をほしいままにしています。

企業案件を運営側から提供することはほぼないとされており、Vtuber個人の実力で天と地ほどの差があるとされています。

妖怪が新しい概念を能動的に取得する手段としてVtuberという本人そっくりのガワを一時的にかぶることで、妖怪としての実力を底上げする目的で設立されました。


現在所属しているVtuberは

「秋月このは」

「北森桃風香」

「柏木ヒナ」

「鈴倉夏乃」

「清浦真帆」

忍田しのだハコベ」

弥上海夕いやがうえ みゆ

「リラ」

の8名が在籍しています。


Vtuberにしては異例の二次創作のガイドラインが非常に緩いというものがあり、条件は「Vtuberを殺さない」の1つだけとなっています。

エログロ問わず運営のアカウントがRTしたりする為クリエイターの交流が盛んであり、エログロを書いている人がそのままMVを担当したりしています。

ナマモノなのにも関わらず、同人誌が盛んに提出されておりマシュマロやお題箱もものすごいことになっていますが、運営からの介入があった事例は1度もありません。


■冬泉

冬泉コーポレーションのことを指します。

主にゲームのパブリッシャー、ネトゲの運営、ライブの設営や協賛、公式グッズの制作、ロゴは見たことあるけど使っているのを見たことのないpayなどを取り扱っています。

ネットでは適度に本社が爆発させられるので、本社の知名度は団体の中でも知名度はかなり高いです。


2021年1月、紅葉と提携し、「アイリスオンラインⅢ」をスマホ向けにサービス開始しています。

何故かプレイ出来る人間と出来ない人間がいますが、冬泉はサポート対応を一切拒否しています。プレイヤーのみに絞ったレビューは☆4.7と好評です。


政府直属の裏組織としても稼働しており、主に日本じゃ表向き販売できない銃火器や、オタクに対するニーズとして怪しい商品を売っています。

かつての社長が推し進めてきたアンドロイド事業は一時期凍結されていましたが、皇のアンドロイド事業の台頭に合わせ、再開しています。

冬泉は人間至上主義とされています。アンドロイドやクローン、亜人に対しての人権は一切ないと主張しており、研究のための試金石とすることが多く主に紅葉から非難されています。

また、私設軍隊のような扱い方として夜叉を起用するのが特徴で悪鬼撲滅に対しても一番積極的です。

目的のためには手段を選ばない側面があり、才能のある人間を強引にスカウトし親戚や職場の同僚など纏めて強化施設に放り込み夜叉に仕立て上げることも往々にしてあります。


■皇

皇家のことを指します。

滋賀で華族として富と名声を集めていたものの、1947年に廃止されました。

現在、主に話題に上るのは分家筋である新潟皇家のことを指しており、本家皇家では現在の夜叉周りのことについては静観すると発表しています。

一般的な知名度は皆無に等しいですが、裏社会では絶大な知名度を誇っています。

主に研究を得意としており、アンドロイドの製造や概念を応用した機械の開発、クローンの生成、カードの開発など現在の夜叉には馴染み深いもののほぼ全てを皇が請け負っています。

政府直属の裏組織としても稼働していますが、自分達の領地としている場所以外の悪鬼は一切撃滅しないのが特徴です。

皇所属の夜叉は研究員や商人が多く、主に善悪を無視し利害で提携するとされています。

人間、亜人、アンドロイドなど等しく平等な対応で実験に使っているため皇は完全な平等主義であるとして、冬泉を非難し紅葉を偽善者であると表明しています。

重篤な悪鬼を発生させた人間を秘密裏に処理することで悪鬼の抑制につながると表明しており、紅葉とはほぼ相容れません。

しかし、無理のない対応を心がけているためか労働環境は一番ホワイトであり過激な対応が得意でない人間には裏方に廻らせるなど一番構成員の士気は高いとされています。


■朱鷺森狐火宮神社

地味にたくさんある神社のことを指します。分社などを含めると大体の場所にあります。

全国におおよそ800程度存在するとされており、石仏なども含めるとその数はわかっていません。

稲荷神社、住吉神社などと同じように扱う市民が多いですが、実はみちの神を由来にした道祖神や精霊信仰のほうが近いです。

正式名称は朱鷺森狐火宮神社ですが、朱鷺森神社としかほとんど呼ばれません。

御祭神はクニシヒノタマとされており、季節 縁結び 村の外れの結界 などが御利益とされています。

本宮は長野県の朱鷺森市であり、現在の朱鷺森狐火宮神社本宮の宮司は稲生天です。

朱鷺森狐火宮神社は鎌倉時代の頃には既に紅葉と裏で提携しており、主に僧侶として人材の派遣を行っており現在もその風習は残っています。

紅葉と提携はしていますが、実際は皇本家と同じ中立の立ち位置であり積極的に関り合おうとはしません。

団体の利用法としては、主に呪いの解呪を目的にしています。

概念そのものを影響下から取り除く朱鷺森神社相伝の秘術により、主にTSや深層意識に働きかける呪いを除去してくれます。

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