第144話 登場人物紹介 その1

登場人物紹介を作りました。取りあえず前作の登場順です。

途中から読んでみたいと思われている方には参考になるのではないかと。

一応、紹介を書いた後に

◇◇◇◇◇

の後の行から今作におけるその人物のネタバレがございます。

人物によっては作者の意見も入っております。

不快に思われたらブラウザバックをお願いします。

ネタバレは第一章までの部分限定でいきます。

未読の方は◇◇◇◇◇の後にはどうぞご注意を。




冬野ふゆの つぐみ】

この話の主人公。

柔らかな輪郭や優し気な顔立ちの女性。

ショートボブの髪形の鳥海大学一年生の十八歳。

気が弱く人見知りの性格。

人よりも鋭い観察力を持つ。


親友の千堂沙十美の行方不明事件を調査していた組織『白日』の発動者たちと協力し、その観察力を使い事件の首謀者であった奥戸を特定。

事件後、本来ならば人出品子により記憶を消されるはずだったが、失敗した(品子談)ために記憶はそのまま残っている。

事件の関係者であることから、落月に狙われる可能性があることを考慮し、保護するという名目で品子達と共に行動することになる。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


二章に入ってからは木津家で品子、シヤと三人で共同生活中。

黒い水の事件を経て、人を助けたいという思いが強くなり行動するが大体は空回り。

事件をきっかけに、流されてばかりの自分を変えようと日々努力中。

発動能力こそないものの、祖母直伝の料理の腕で、ある意味で発動者たちの『胃袋掴み』という能力を発揮している。

無類のタルト好き。

ちなみに観察力と共に記憶力もずば抜けている。

家庭環境に少々問題あり。





千堂せんどう 沙十美さとみ

鳥海大学一年生。

さらさらとした肩までの長さの黒髪を持つ、つぐみの同級生であり親友。

当初はつぐみと同様に引っ込み思案の大人しい人間だったが、奥戸の力を使い自らを変えて明るく人目を引くような女性に変わった。

しかしその力を利用していたのを白日に気づかれた為、奥戸によって発動者の反動と痛みを止める『薬』の原料として利用され死亡。

その後、自らの最期の願いである「つぐみを守る」という強い渇望によって、落月の上級者である室の体内にて覚醒し、以降室の体の中で存在。

室の発動の反動や痛みを抑える代わりに、つぐみの存在を落月に知られないようにする取引を室としている。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


大人しかった前の性格の反動なのか、とても強気&ゴーイングマイウェイ。

奥戸の蝶の力を使いこなし、その奥戸以上の発動を使いこなす念いの強さは相当なもの。

宿主の室を翻弄したりと結構な自由人。

ある意味、セカンドライフをしっかりと楽しんでいるところも……。





木津きづ ヒイラギ】

伊織高校一年生の十六歳。

ぶっきらぼうで言葉足らずの所があるが、本当は心の優しい人物。

幼少期より周囲から中傷を受け続けたため人間不信。

発動者の反動や痛みを抑えることが出来る力を持ったマキエの息子。

だがヒイラギには、その能力は備わっていない。

料理は得意な方で木津家の食事は彼が担当している。

白日三条所属の下級発動者。

発動媒体は『うさぎ

発動能力は人よりも早く動き、安全な場所に導く力を持つ『脱兎だっと

つぐみが奥戸に誘拐され瀕死になった際に、対象者の害をすべて引受ける『肩代わり』の発動を使い、彼女の命を救った。

その代償で、現在は意識不明の状態で入院中。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


つぐみと沙十美の協力によりようやく起きました。

現在は木津家にて療養中。





木津きづ シヤ】

多木ノ中学ニ年生の十四歳。

ヒイラギの妹。

顎までの長さの黒髪、切れ長の目が冷たい印象を与える少女。

兄と同様人間不信であり、何に対してもあまり反応を示さない為、周囲となじむことはほとんどない。

白日三条所属の下級発動者。

発動媒体は『犬』

発動能力は、対象者の場所の把握と離れている対象者の会話を聞き取ることが出来る『リード』


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


つぐみと接することによりだんだんツンデレのデレが増加中。

当人もそれに困惑中。

新しい発動能力をつぐみの協力により習得。

目下成功率を上げるために練習中。





奥戸おくと とおる

ふわりとした髪をセンターで分けた端正な顔立ちの大人の男性。

多木ノ町で雑貨屋を営む店長。

その正体は落月下級発動者であり、黒い水行方不明事件の首謀者。

発動者の痛みや反動を抑える薬を、強い欲望を持つ人間自身を原料にして作成していた。

白日にその事実を突き止められ、処刑人である室に粛正された。


◇◇◇◇◇◇(ここから作者所感)


実は年齢は三十五歳という設定。

それなのに作者の都合により某サンタの格好をさせられたり、力を沙十美に利用されたりと結構不憫な人。というか今作には名前のみで出ていな……。

あ、出てるか。番外編で。





人出ひとで 品子しなこ

鳥海大学講師の二十七歳。

美しい黒髪を無造作に後ろで束ねた、凛とした顔立ちとスラリとした姿の女性。

木津ヒイラギ、シヤ兄妹とは従姉の関係。

シヤが大好き。ストーカーレベルに大好き。

白日三条所属の上級発動者。

発動能力は記憶消去や一時的に人を操ることが出来る能力。

料理の腕は名実ともに殺人級。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


今作になってから何かとひどい目に遭っているのは、大人としてもがいている最中という事で。

一つ上の登場人物と一緒に、某世界ではサンタとして大活躍。

今後の活躍に期待。





うつぼ 惟之これゆき

センタパートの短髪にサングラスと一見怪しく見える長身の男性。

白日二条所属の上級発動者の二十九歳。

発動媒体は『鷹』

発動能力はその場に居ながら周囲を見ることが出来、発動者の気配を察知できる『鷹の目』、

攻撃に使用する『鉤爪かぎづめ』がある。

十年前に起こった事故で右目の発動能力を失っている。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


ヒイラギという貴重なツッコミ役を失い、ただ一人でツッコミを担当する哀れな人。

苦労しているのにそれを愚痴りもしない、ある意味有能な上司タイプ。

サングラスで気付かれにくいが、実は結構な垂れ目。

療養明けのヒイラギを心待ちにし、リハビリからの復活を切望する人。




汐田しおた クラム】

日本人とアメリカ人のハーフで十六歳の少年。

耳たぶまでの長さの栗色の髪、あどけない笑みから年齢より若く見られる。

落月上級発動者。

室に威圧されその苛立ちを晴らすために、わざと人に襲われているところを、つぐみが助けに入りそれ以降彼女に興味を持つ。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


つぐみに何かが起こると自らの体に同じように異変が起こる『印』を彼女に施し、それにより彼女を襲った人間を発見し次々と殺害。

現状で発動能力は不明。

つぐみに対する執着心はなかなかのもの。

つぐみもクラムも互いを一般人の友人だと思っており、それぞれの所属や状況は知らない。





むろ 映士えいじ

肩の長さまで伸びた黒髪の男性。

どんな人間だろうが好意を抱いてしまいそうな深みのある声をもつ落月上級発動者。

組織から逸脱した者を粛正する役割をもつ『処刑人』と呼ばれている。

奥戸からの攻撃の際に毒を受け、回復の為に飲んだ黒い水によって覚醒した千堂沙十美が体内に存在している。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


彼の年齢も三十三歳とそこそこミドル世代。

義理堅い性格が災いして、中の人である沙十美に結構振り回されている、ある意味苦労人。





九重ここのえ 連太郎れんたろう

白日二条所属の下級発動者の十七歳。

まじめな性格。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


前作ではお使いしかしていない、うすーい存在感。

真っ直ぐすぎる真面目。バカ真面目と呼んでもいいくらい。

それ故に何かあった際の自己嫌悪も半端無く、よく落ち込んでいる。





井出いで 明日人あすと

白日四条所属の治癒の発動者。二十一歳。

どれだけ緊迫した場所だろうが状況だろうが、常に話し方及び行動はマイペース。

だがきちんと仕事はこなす上級発動者。

甘いものに果てしなく弱かったり、仕事時と日常の行動に剥離があり過ぎて品子からは、「年相応からかけ離れた男」と評される。


◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)


今作も甘いものLOVEは継続中。

それゆえにつぐみを誘い、タルトを食べに行くなど甘味に対しての情熱は常にアグレッシブ。

さらにボケ役でもあるため惟之の苦労は倍増。

そしてその彼の反応を見て楽しむという鬼畜の所業を継続中。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る