幕間
作中に登場する人物の簡単な紹介 (2)
【リンジー = エルウッド】
宮廷魔術師の23歳。地味系の眼鏡美人。基本的にはノーメイク。
代々諜報任務を請け負う魔術師の家系に生まれたが、父親の献身により本人は運命を逃れることができた。
レヴィンとの研究により一族に伝わる独自の魔術を発展させ、『統合視覚同期』および『強制意識同期』の技を編み出した。
【メリンダ = ニーデル】
王宮勤めのメイドで19歳。ソバカスがチャームポイントの、いわゆる陽キャ。
女子職員宿舎の清掃業務やベッドメイキングを担当しており、レヴィンやリンジーとも顔見知りだった。
まだ仲良くない人物を迂闊に女子会へと誘った結果、危うく人生終了と相成りかけた。
【ルロイ = ノーリッシュ】
王国騎士の24歳。チャラい見た目の熱血硬派。自己評価は低いが、頭も悪くない。
高原地帯に領地を持つ伯爵家の生まれで、いくつかの思惑を持って騎士団に身を置いている。
前戦での任務を終えて帰還してみると、いくつもの一大事に直面することとなった。
【ダレン = ノーリッシュ】
王国貴族の50歳。外見的には柔和ながら、内面は徹底的な合理主義者。
かつては宰相の右腕と称されるほどの有力な文官で、現在は高原地帯に領地を持つ伯爵家当主。
対立派閥の謀略により内戦で荒廃した土地に封じられてしまったが、腐ることなく復興に取り組んでいる。
【イアン = ノーリッシュ】
王国貴族の31歳。外見的には線の細い優男だが、内面はなかなか荒々しい。既婚小梨。
ノーリッシュ家次期当主で、現在は父ダレンの右腕として領土の統治を手伝っている。
施政者としての能力は確かで、父からは早めの爵位継承を打診されている……が、本人は重責を先送りにしたく固辞している。
【マグノリア】
亡国の王女で32歳。あどけなさと妖艶さを両立する絶世の美女。
自ら離縁を申し出て『ノーリッシュ』の姓を捨て、旧姓であった『クリスタリア』の国号は国家ごと消滅しているため……今は、ただの『マグノリア』。
いかなる運命か、一度は逃れたはずの『鳥籠』に再び囚われてしまった。
【???】
エステリア王国国王。現在36歳。
元々の王位継承順位は高くなく、政争によって危険な戦場に送り込まれてしまうも……数多の死線を潜り続けているうちに、上位者たちは王宮内の政争で悉く死んでいた。
玉座についても血と闘争が忘れられないのか、周辺国に戦火を撒き散らし続けている。
【???】
ノーリッシュに仕える老執事。主人たちからは単に『ジジイ』と呼ばれている。
執事としての仕事は、程良く頑張り、程良く手を抜いている。
……が、真の姿は領内屈指の武人。かつては主人の護衛や私兵の指揮を務めていた。
そして、年甲斐もなく恋バナ好きで、若者たちの甘酸っぱい恋愛事情が特に大好物。
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