第2話【24歳独身の雨男(2)】

高校に入学してからも相変わらず友達も少なく、クラスにあまり馴染めず、やはり『浮いた存在』のまま。

それでも、『校則はしっかり守る優等生タイプ』と周りからは言われ続けていました。



2学期になっても『浮いた存在』は変わらなかった僕達。



秋の一大イベントである文化祭。うちはクラス展示でお化け屋敷をやりましたが、僕達は1回も参加しませんでした。クラスメイトが放課後残って作業をする中、僕達は校内には居ましたが、廊下で階段に座り込んだり、図書室で本を読んだりしていました。


そんな僕達を杉崎先生は全く責めることもなく。

「悩みがあれば話を聞くよ」──時々僕達にそんな言葉を優しくかけてくれながら、ずっと見守ってくれていました。


2年生の時にも引き続き担任していただきましたが、その際にも大変ご迷惑をおかけしました。

その年の文化祭のクラス展示ではバルーンアートをしましたが、やはり僕達は1回も参加せず。それでも、責められることもなく。



本当に感謝しています。

ありがとうございました。

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