第3話【拓也】

僕自身は、アヤが生まれる数ヶ月前に生まれました。

彼女達より10歳上。

美由には“いつ話しかけようか?”と思っていましたが、結局話しかけられませんでした。



“あの出来事が起きる前に話しかけていれば、アヤは生まれなかったかもしれない──”


アヤには、自分から話しかけました。

“僕がアヤに信じてもらえれば、性格を変えられるんじゃないか?”そんな期待を持って…。


しかしその8年後。僕は、彼女を裏切りました。

その出来事は後に書くので、今は割愛させていただきます。

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