事件編 幕間4
『イキノコリ』は森の中をひた走る。
息は乱れ、手斧を持つ手も雨で濡れて滑りやすくなっている。
だが、『イキノコリ』は止まらない。すでに全身が傷だらけになっているが、そんな事を気にする様子さえない。『イキノコリ』の考えている事はただ一つ。このまま目的地にたどり着き、自分の目的を果たす事だけだ。
『イキノコリ』は走り続ける。やがて、目的地が見えてきた。『イキノコリ』は手元の手斧を握り締める。
事件の終局が近づこうとしていた。
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