第2話 憂鬱でも美味しいおにぎりの話
いきなり全てのことに疲れてしまうという経験、これを読んでくれている人たちにはあったるするだろうか。
私は今まさにそれで、自炊を好む私が珍しいことにほぼ外食で済ませ、出来合いのものを買い、挙げ句の果てに食事を取らないとまできている。
異常自体だ。
自分で料理をしてみるも、なんだか味気なくて最後まで食べれない。結果残して捨ててしまう。勿体無い。
米を炊くことも面倒臭いのでインスタント麺や冷凍うどんなどで済ませている。
友人と食べる飯はうまい。
そこまできてやっと気がついた。
私ってもしかして、今とてもさみしいのではないだろうか?
実家から離れて数年経つが、さみしいという感情がこんなに表立ってくることはなかった。
スーパーで買ってきた値引きのおにぎりをロボットのようにかじりながら私は考える。時代が変わり、外に出ることが良しとされない現代でさみしさに気がついてしまうのは少々問題がある。それを埋めるものがない。埋めようともしていない。
それでもおにぎりは美味しかった。鮭と梅のおにぎり。おにぎりは昔から好きで、海苔が巻いてあれば尚嬉しい。
まだ美味しいと思えるならそれはそれでいっか。また忙しい日々が始まればこんなに考えることもなくなるさ。
今日の話はここまで。
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