はちみつレモンを作りたいならまず木を植えろ

第1話 はちみつレモンの話

はちみつレモンは意外に作るのが大変だったりする。

レモン輪切りにしてはちみつにぶち込んでおけばいいとかそういうわけじゃない。

まず容器を煮沸消毒する。次にレモン、これは実家の庭にいつの間にか家族が植えてたレモンの木から取ってきた。今年は豊作だったらしい。

レモンを輪切りにした後、タネを一個一個取り出す。これが案外面倒臭い。

切った後の種っていうのは平べったくて指にくっつくし、レモンの酸で荒れた手に染みる。地味に痛いし、量だってそれなりにある。

でも、種を取った方が確実に苦味成分が少なくなりまろやかな味になるらしいので頑張ってみた。

実際めちゃくちゃ美味かった。感動的。お湯割にしたりソーダで割ったり、レモン酎ハイに入れてみてもいい。

頑張った甲斐があった。

どんなにめんどくさい作業でも、それをすれば確実に良い方向に行くのならばその作業をこなした方が得ではある。

でもそれができないのが私であるから、私は今日もダラダラとお菓子を貪りながらアニメを見ている。

学生なので、期末レポートやテストの予定はたっぷり詰まっている。はちみつレモンのようには甘くねぇってな。

今回の話はここまで。