基礎鬼学講座 (※読み飛ばし可)

【鬼|(おに)】

なんだかよくわからないものの総称。目に視えず触れることもできないが、多くの人がその存在を認めている何か。

日常から切り離された恐ろしいもの、力強いもの、畏れ多いもの、強大なものなどで、妖怪、霊、神から修験者、盗賊なども広義には鬼に含まれる。



【鬼素|(きそ)】

人から作り出され、排出された感情。

マイナス感情の陰鬼素とプラス感情の明鬼素があり、明鬼素は上に浮上し拡散して消滅するが、陰鬼素は下に溜まり澱んで蛋になる。



【蛋|(たまご)】

鬼素が凝集したもの。

ヒトに寄生して、欲望を主とするヒトの感情を喰って成長し、孵化する。



【人鬼|(ひとのおに)】

寄生された蛋が孵化し、理性を失ったヒト。

欲求を満たすためだけに行動し、他者或いは自分を傷付けるようになる。



【鬼学|(きがく)】

およそ六十年前に提唱された学問。

肉体を司る元素のように、魂を司る何かがあるのではないかという研究から始まった。



【鬼学の徒|(きがくのと)】

鬼の学問を標榜するヒトの集団。



【賢き者|(さときもの)】

鬼学の徒のうち、科学と鬼学を融合させ、理論や鬼械を生み出す者たち。



【豪き者|(つよきもの)】

鬼学の徒のうち、使役鬼と契約し、鬼を以って鬼を制することができる才能を持った者たち。



【滅す者|(なくすもの)】

異端の豪き者。鬼と契約する能力を有するが、近寄っただけで鬼を消滅させることができる異能者。



【使役鬼|(しえき)】

ヒトに契約で縛られた鬼。

契約主には絶対服従を強いられ、他の鬼を駆除するために遣わされる。



【角|(つの)】

人鬼がヒトの感情を喰うために憑代にしている物質。或いは、使役鬼が契約の証として主から贈られるモノ。

角を折られた鬼は存在を保てなくなる。



【駆除|(くじょ)】

鬼素、蛋、野良鬼、人鬼などの鬼を、ヒトに害のないようにすること。予防鬼械や使役鬼を遣って行う。



【格|(かく)】

この世に生まれ出でてからの時間で、鬼の格が決まる。

格上の鬼は、格下の鬼を縛って服従させることができる。



【鬼械|(きかい)】

鬼を加工して作られた道具。

鬼を吸い寄せて集める掃除鬼、鬼に関する記憶を意識の底に沈める鬼憶装置など。



【観識学園|(かんしきがくえん)】

約四十年前に創設された私立学校。

元々は、才能を持つ者たちを集めて鬼学を学ばせるための場所だったが、現在は中高合せて学生数六千人を超えるマンモス校となっている。



【生徒会執行部|(せいとかいしっこうぶ)】

観識学園内で、鬼を駆除するために設立された組織。

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