【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第19話】神の見る世界 創世記=ジェネシス《怒りで『神』喰っちゃいました☆てへっ☆》(※神の『自分』語り)
【第19話】神の見る世界 創世記=ジェネシス《怒りで『神』喰っちゃいました☆てへっ☆》(※神の『自分』語り)
――――世界にはもともと僕だけだった。僕が全てを創り、全てを管理し、全てを壊す。物語の作者のように……そう、僕が世界で
でも、見てくれる人が居ない。反応が返ってこないというのは作者にとってことさらにさみしいものさ。
そして僕は
「もっと! もっと欲しいでありんす!」
いつしか、『創る』は『作る』となり、作業じみていく。でもあの女の『オカワリ』を求める声は留まらない。僕はノイローゼになった。
そして『
――――神の語りが終わって、俺は得も言われぬ激情に突き動かされていた。
「なんだよっ! 何なんだよお前等っ! 俺たちゃテメエラノ
「いや、喰う価値も無い素材はゴミ屑
至極当然とした神の物言いに、俺の感情は
「てんめえええーーーーーーー!」
渾身の力を牙に変えて、神の喉元に喰らいつく。
そして、神に喰い付いた時、神の儚い呟きが聞こえてきた。
『王者とは常に孤独なのだよ……でもさあ、もう疲れちゃった』
『なあ、『わかって』くれただろ? だから『かわって』くれよ』
神は力なく笑った。
「上等だ! じゃあ、テメエの孤独ごと俺が喰らってやるよ」
『じゃあ、あの女をやしなってあげてね』
挑発じみた捨て台詞をくらいつつ俺は神を喰らう。そして、この世で
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