【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第4話】囲まれた王者(コトノハマでの戦闘)
【第4話】囲まれた王者(コトノハマでの戦闘)
「どうしてこうなった!」
『
俺は辺りを見回す。と、周りは
「どいつも、コイツも、俺達を『囲み』やがってぇ、よぉっ! ちっとは、『ルール』つーか、『マナー』ってぇ、もんをっ、守りやがれぃってぇんだぁーーーーー!」
「それこそ『
さらに悪態を放つ俺のコトバに重ねられて、さらりと放たれた文子の
「ったく、そんな元気でげんきんなセリフが出るくらいなら、ちっとはこの『
「それがおいそれと出てくれば苦労はしませんのですよ。だめだめな主人ですこと!」
「オホホ」
と、それどこの
十数メートル間隔を開けて俺達を包囲する
「なんかあの
「おそらく強制的に意識を操られているのでしょう。
俺の疑問に文子は淡々とだじ解説を付けると思いきや、ダジャレをぶっこんで来るとはやるな!
「いいじゃ~ん、
「いいから説明続けますよ!」
えっ! 逆ギレ?
文子はむくれつつも、主に敵の
「私達の視界に入る敵性人間たちは全員、『文子Ver.3.00』のユーザーです。Ver.1.00から文子のAI要素を排除し『自分の頭の中にある妄想を
「おーい、文子、おーい、戻ってこい」
なんか情報の海にどっぷり
「トンデモ仕様な
おそらくこの集団のボスと思わしき、
大型バスを縦に三台繋げたぐらいの体長を
さらには両肩から首の後ろ側にかけて左右それぞれ計2本のエネルギーケーブル(目と同じく
そして美しい歌のような鳴き声を周囲に飛ばしている。これで周りに影響させてんのか?
だが、その鳴き声はどこか苦しそうにも聞こえるし、何より周りのヤツらと同じく『
「あの真ん中の敵は厄介そうだな」
だが、俺達との距離はわりと空いている。300メーターは離れていそうだな。これならまだ少し余裕が……。
「違う。マスター。肩! 肩! 肩!」
文子に指摘され、
「人間? しかもスーツ着てるし」
そんな俺の疑問もそこそこに、魔物の肩? に乗る人間? から拡声器よろしく大仰な声が放たれる。
「どーーーーうーーーー? これが我々MUST
なんだよ、そのロボットの秘密兵器みたいな頭の悪い中二病くさい名称は。
俺が心の中でツッコんでいる最中もソイツは
「このしくみはねぇ、周囲に敵対……つまりある程度の
「まぁ、もっとも、サッカは周りにもいるし、あなたたちにターゲットをロックオンさせるためにこの
やけに過大評価気味の説明を
「あの
「がぁ~、てぇ~んっ、しょうちのすけぇ~♪ 『ブースト』」
俺に抱きついた文子がスキル名じみた名を叫ぶやいなや、俺の体はワイヤーアクションよろしく唐突に『跳ねた』。ヤツのもとに向かって。
「……ちょっ」
だが速度は別次元! おそらく音速は超えている。
「『ペーパーナイフ』展開~♪」
俺にだけ聞こえる超早口で
「はいっ、終了~♪」
俺の手を磁石みたいに操り、あっというまに
「……あっ」
と女が言うか言わないかのところで、魔物が大きく身震いし、女は振り落とされる。
そして、刹那!
「たっ! ざけやがってぇー!」
「
「おいおい本当に
一瞬で俺の背後で音波の嵐が吹き荒れる。文子もずいぶんとバグってるし、音波に弱いのかもしれないな。
……っていう
そして唐突に。
「ありがとう。たすかったよ~」
やけにおっとりしたいかにも『おじさん』って感じのコトバで魔物が俺達に語りかけてきた。
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