【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第3話】ネット小説投稿サイトの闇(※この物語はフィクションです)
【第3話】ネット小説投稿サイトの闇(※この物語はフィクションです)
――――僕はある小説投稿サイトにはまっている。そこの主流は異世界転生モノが多量にあるのだ。……だいたい異世界転生モノの主人公は我らが30代手前の20代後半だ。しかも、異世界に落ちる前(生前)は、キッチリと日々の仕事をこなすサラリーマン……でも、その社会精神が異世界での生き方を支え、異世界を少しづつ変えていく。そこが痛快(爽快)でたまらない。元々ラノベを読んで育った大人としての僕たちの
異世界で
キャラクタービジネスにおいてヒトとキャラクターの関係にはいくつかある。主にはマスコット的にヒトの保護良くをかき立てる存在が多いが、自分と似通った存在として寄り添う形もある。ヒトはキャラクターに
ユダヤ人は
あるいは世界中で頑張っている日本人に対して抱く
これは
他国(異世界で)
……だから許せなかった。いや、許すことなど出来るはずが無かった。
「サッカ達には、
「――――ったく、うっとおしい」
「まるで躍り食いだな」
「
「
しゃしゃり出る文子をいなしながら男に向き合う。
「小説の主人公は平行世界の住人、そして『自分の』Ifの体現であるほど望ましい。だが、ここまで、これほどまで作家の創ったキャラクター(=作者の心の分身)を愛してくれている人間が居るとは……なかなか
だって、キャラクターが発する
『はっ、お断りだね、僕は『誇り高き
「そうか……残念だ」
そうして男の
「拒否されたら、ミツバチの野郎の時のように、
寂しげに呟く俺。そして何かが弾けた音がした。たぶんそれが自身の心だと気づいたときには、力なく笑っていた。
「はははは……せっかく、かけがえのない読者に会えたと思ったのにヤツは作家になることを拒んで……なんで、プレイヤーは作り手になり得ないんだろう? ……ほんとうにこんなにも(想いは)届かないもんなんかよ。いつもすれ違う。……やりきれねえ」
疲れていく……心が徐々に軋んでいく。
そしてどれくらい狩り続けたかは分からない…………ただ、油断していたんだと思う…………だって
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