【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第21話=第二部最終話】『飽食の時代』ならぬ『飽話の時代』の到来。『自分でつくる』心意気のヤツがいなくなり、この国は腐った。(作家ヨシナリ氏のコトバより抜粋)
【第21話=第二部最終話】『飽食の時代』ならぬ『飽話の時代』の到来。『自分でつくる』心意気のヤツがいなくなり、この国は腐った。(作家ヨシナリ氏のコトバより抜粋)
――――ヤスナリさんの記憶を巡る旅が終わった時、ヨシナリさんの家に居た。ヨシナリさん曰く、何でも人々の記憶と共に言葉が
ふと疑問がよぎる。
「
『ミツバチ』達の報われない運命、サッカ達の悲哀、全てが
「なんて、なんて
力なくうなだれる俺。
「これが理不尽か? 今の人の世とどう違うね」
「ヨシナリさん……何言って」
「読者はいつどこだれ構わず
うろたえることしか出来ない甘い俺に、ヨシナリさんは
「なあ、ヨシナリさん。読者ってなんなんだろうなあ……」
「『
同じようなことを言っていた
先輩も読者を得体の知れない恐ろしいモノとして
「なあ、王ちゃん。おめえさんはどうするんだい?」
「俺はただ
……そう、
「プレイヤーめ!」
ヨシナリさんの
今まではサッカを
『ああ、お前のナカって
と、一方的に告げて
アイツらしいと言えばいいけど。
そして
「申し訳ありません。マスター」
「メイを追い詰めたあの時、私がもっと油断をしていなければ、マスターをあのような危険にさらすこともなかったでしょうから」
相当へこんでいるのか、絞り出すように出された
「お前のことを許すつもりは無い。だから壊れるまで利用することに決めている」
これは
「だがなあ、それにもまして思うことがある。
俺は
だが、どうしようもない。
「
そしてぼそりと
「(
文子は聞いていないだろうと思いたいがそれならそれでいいとも思う。俺はそれだけのことをアイツにしているんだろうから。
「(まあいいさ……どうせ落ちるのは
全てが終わり、落ちた地獄には先輩が待っていてくれるのだろうか?
そんなどうしようもなくご
多少は
そして、そんな自分に生まれているわずかな迷いを、
「それなりに頼りにしているんだぞ、
「マスター、改めて想いました。私はあなたと出会えて良かった。そして、あなたと
そして、俺は
そして俺のサッカとの
だが、『プレイヤー』としての
――――そして数年の月日が経った。
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