【第14話】『盟《メ・イ》友』の最後(アンを喰い散らかした王者兼道とミツバチはメイに突撃する)


――――俺達・・はアンを食いちぎって『記憶=』を堪能たんのうした。が、刹那せつな、何も無い空間にブンシュの海の裂け目が出現する。そこからしれっと降り立ったメイはいたって事務的・・・に告げる。


「あなたは私の『管理・・』を外れた。消えてもらいましょう」


「……はあ、こんなところで終われないよ。だって僕はお前を見返して、振り向かせないと駄目なんだから……お前は僕の、『盟友』なんだから」


 俺達・・半身・・われ、アンはそれでもなお活動・・していた。そしてよろよろと立ち上がりながらもそのヒトミあきらめていなかった。さっきの記憶・・を見た俺達・・躊躇ちゅうちょする。だが、そんなアンにとどめをすべく。


「ここまで……だな」


 メイの冷たい声がひびいた。


「いっつも、そうやって、はなあ、お前のそういうすかしたところが大っ嫌いだったんだよっ! それにお前は僕の盟友めいゆうだ。だから……尚更なおさら……お前が何もかも忘れて……」


 最後は言葉・・になっていなかった。

 絶叫ぜっきょうにアンはメイに突撃とつげきしたが、あえなく切り捨てられる。

 手刀しゅとうから振り出した波動・・さばかれ、声も上げられず消滅・・する。


「ふうっ……さて、次は」


 やれやれといった風に肩をすくめ、メイは俺達・・に向き直る。


「あなた方を処分します」



 先手必勝! 俺達・・はメイに突撃し、その身を『かじった』。

 ……そして垣間見かいまみる。

 メイの人間・・時代の『記憶・・』。

 それは読者・・のより概念的・・・な存在、『社会・・』が持つ『キバ残虐性ざんぎゃくせい』をに知らしめた。

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