【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第10話】人の一生はテメェらのオモチャじゃねェ!(神の使いがまき散らすこの世の不条理)
【第10話】人の一生はテメェらのオモチャじゃねェ!(神の使いがまき散らすこの世の不条理)
「今までの記憶見ただろ」
そして俺がミツバチを
『だから、この先を見届けさせて欲しいんだ……ほんと、それが
「そういってもなあ……」
「いいのではないですか? マスター」
どうやら俺がこの
「でもどうやって?」
「簡単です。マスター。拒否せずミツバチを受け入れて下さい。そして」
文子に言われるまま、身体をこのミツバチの姿に変える。ミツバチと意識を同調させたら意外にも簡単に出来た。
「さすが、マスター」
俺の
俺って何でも出来ると思われてないか?
老人はホームレスのまま、
「つまらないじんせいだった」
その一言が自分は老人の人生をただ
でもソレでいいと思う。アンに言われた通りドラマチックにする気など
そう、
老人が果てていく様をただ粛々と見守るミツバチ。
ソレを見て俺も感じた。
ああ、たしかにこの『味付け』でいいと。
そして俺はヨシナリさんの話を
みんな話に
だから『濃い味付け』じゃないと何も感じない。
でも、ミツバチがしたような『薄い味付け』でいいんだ。
そう、感じることが出来た。
「ちょっと、よわいなあー」
ことさら明るく話す少年の天使が舞い降りた時、その時奇跡が起った。老人の目の前に一人の女性が姿を現す。
生き別れになっていた
目を見開いて震える老人。そして道路を渡り、老人に駆け寄ろうとする娘を
先ほどの姿勢を崩さぬまま老人は
「こんくらい『味付け』しないと」
したり顔で舞い降りて。
「奇跡ってのはこう使う事!」
『アン! てめえええええええーーーー!』
俺の身体が引っ張られる。
ミツバチの
『人間をなんだと思ってんだああああーーーーー!』
サッカ達神の使いは人の一生をオモチャのように
「はっは、むだむだむだあ」
アンは手慣れた
「まったく、暑苦しいねえ」
『がああーーーーー!』
突然、ミツバチが俺の
『喰らえやああああーーーー!』
その一言で俺の
昔あったアニメで
「がっ」
予想外の動きに
「うそ……だろ」
崩れ落ちるアン、そしてアンの秘めたる想いが
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます