【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第11話】『サッカ』への呼び声……だが断る!
【第11話】『サッカ』への呼び声……だが断る!
「ああああああああああああーーーーーーーーーーー!」
「
中央のリーダー然とした天使。
「気をつけた方がいいだろうが、
「僕はそうは思わないなあー。楽しそうな奴じゃん。
ノリノリで話す左の天使。言葉通り小柄で子供っぽい。
早速、真ん中の天使が歩み寄ってくる。
「まだ
その様子を見ただけで
「ああっ! ああっ!」
だが、最後の力を振り絞って勢いにまかせて繰り出した拳は、天使達に全く当たりもしない。
(『【アイツ
コイツラが『サッカ』!
MUST
「……
「そうだよー」
思わず口をついた一言にケラケラと返事を返すアン。本当に人を何とも思って無いようにさえ見える。
MUST
それが三体も目の前にいるのだ。
それを別にしても。
「……お
思わずそう
先輩を失った。
もうこれ以上、生きていても仕方が無い。
全て投げやりになってしまう。
『あなたは、それで、いいんですか?』
声が聞こえた気がした。
『訳の分からないまま消えるだけですか?』
いつもの
「……
『私とあなたは
「それもいいかもなあ……ハッ」
本当に吐き捨てるように言葉を返す。もうどうでも良くなっていた。もう先輩はいないんだ。
『私はあなたをこの場から救うことができる、いや、私はあなたを救いたい』
『私はじっとあなたを
直後、私に変化が生まれた。あなたの
そしてあの人が消える瞬間、『あの子を頼むよ』かすめたあの人の
でも同時に私があなたを好きでいること自体がプログラムされた流れの一部ではという
文子からの一方的な
それを聞いた途端、俺に
「はーはははははー」
「お前はずっと俺の奴隷、いや、俺の身体の一部に、
無言で頷く文子。
そして、
「さあ、
もう、並大抵の事では驚かなかった。が。
「よりによってその
全力で吐き捨てる。そう、文子の身体は先輩そのもの。死体を乗っ取ったとしか思えない。昔視た進化したAIが人間の身体を欲して乗っ取る物語を思い出して吐きそうになる。だが文子は俺の
「
俺の目線の少し先の空間がフラフープ
「
「
さらりと
だが、この
ペーパーナイフを握った瞬間、果てしない
「きる……
目の前のモノコトをただひたすらに きる 俺自身の
「いったれええーーーーー!」
言葉そのもの音そのものになったように
それをまるで
「
ブンシュの
だがそれはいつもと違う。
明らかに相手のテリトリーに踏み込んだ
そして。
「わーれは、かーみのこ、しーがらみのー、さーわぐ、こーころを、へいたーんにー♪」
ペーパーナイフが溶けていく。
「刃が、ヤイバが、消えていく。……俺の
もう言葉が意味を成さないことはなんとなく分かっていた。でも。
「ガア……」
全力で叫びたいくらいの
「………………っ」
そして
追い打ちを掛けるように
「
「
「
「つらいことを、ネタを拾って得したとやり過ごすことが出来ても、うれしいことがあっても、
「『ネタ集め
「
俺と先輩が生きていた頃の時間。その全てを全否定されてもどの感情も
「生きてても……なあ」
ああ、もう
『食うために生きるか? 生きるために食うか?』
いつだったか先輩に言われた言葉が頭をかすめた。
「生きるために……食う……死んでたまるか」
自らが生きるために、相手を
「があああーーーーー!」
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