【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
【第9話】先輩のおじいさん(大作家先生)が遺した ~作家たるもの4箇条~
【第9話】先輩のおじいさん(大作家先生)が遺した ~作家たるもの4箇条~
「……ハア、……ハア」
追い込まれるほどに
先輩と出会った日、設定された締め切りが近づくにつれて落ち着かなくなっていく。
やろう、やらなきゃと思うほどに逃げようとする心が
ああ、話を読めば、話の
それはやがて
でも時間が無い。
そしてついに
自分の部屋に
ソレでは飽き足らず本棚からひったくるようにしてマンガをとる。
ジャンルも巻数もバラバラ、でもソレでイイ。
とにかく読んでいないと、何でもイイから
ハハハ……もう、だめだ。
この
それとも
でも、これだけは分かる。
「次の
部室に行かなくなって
書きかけの話は放置されている。
でも、この日はどうしても先輩に会わないとと思ったのだ。
それは、
だが、俺はもう二度と先輩の
部室の扉を開ける。
部屋に在る
全てが無くなった部屋の中央部、そこが
そして、その片方の椅子に案の定、先輩はいた。
だが、そこには全く違った人物がいると疑わざるを得なかった。
だってそうだろう。
今まで感じた覇気は消え失せ。
だらりと垂れ下がった両腕。
椅子の背もたれに全てを預けている姿。
そして全てを
あの当たり前のように
「あっ、ピョンちゃんか。やっと来たね」
その
「今日は昔話をしようかと思ってね」
「私の
おごそかに語る先輩。
先輩の家に遊びに行った時に聞いた話以外にも『
▼作家は『
→ ▲
▼作家は『
→ ▲この
▼作家は『
→ ▲
そしておじいさんは死ぬ前にこう言ったらしい。
「
という。
「
とのこと。
「人々の
だそうだ。
だから先輩にはミサキと名付けたという。美咲ではなく、『
『なんてジジイだ!』と思ったが、その実、先輩が自ら
ちなみに
ひとり取り殺すと
たとえ他人を
「だから私は
そう言って
「
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