第九匹 リベンジ(ちょっとざまぁ回)
「ふぅ・・・楽しめたぜ・・・」
俺はそう言って、リボルバーをガンスピンしてホルスターにしまう。
さてと、俺は猟銃のリボルバーで仕留めたウサギ18羽の屠体をスキル【回収業者】で吸引しようとしたら、遠くから見ていた旅団の奴らが全力で走ってきて、屠体に行かせない様にするかのように飛び出てくる。
「おい、なにかってに俺たちの獲物を横取りしようとしているだ」
「そうだ、そうだ、このウサギ共は俺たちが狙っていた獲物だ」
そんな戯言を言いながら、自分達に回収権利があるとほざきやがる。俺は最初、こいつらの言っていることがあまりにも荒唐無稽で理解できなかった。
そうして、徐々にこいつらの言いたいことをなんとなくわかってくる。
「はぁ? お前らの狩りじゃどれだけ時間をかけても獲れなかっただろ」
「そ、そんなわけないだろ・・・、もうちょっとのところで狩ることが出来たはずだ」
強情な奴らだ、まだ自分達のものだと言っている。
「あれだけ、距離を離されていたのにか? 」
そう俺が図星を突くと、奴らは黙る。それでも何人かは俺に言い負かされた事実を受け入れることができないのか、肩を震わせている。
その姿は、見てて滑稽だ。そうほくそ笑みながら、俺は奴らの真ん中を通って、ウサギの屠体のある場所に歩いていく。そして、背中を見せたその時、
一人の魔術師が杖を構え、攻撃魔法を詠唱し始める。
俺はそれに即座に反応して、すぐにリボルバーにスピードローダーにセットしていたスタンバレットをリロードする。
魔術師が詠唱を終える直前に、リボルバーを構える。そして、7個の水弾が出現して俺に向かって放たれる。
奴が先に撃ってきた、その瞬間を俺は待っていた。、すばやく俺はそれらを撃ち落とし魔術師の両手に銃弾を撃つ。
「うぐっ! 」
そいつは、杖を離し手を抑えて倒れ込む。
「血は出てないはずだ。」
「なぜだ・・・、この俺がお前みたいな奴に負けるはずがない・・・」
「この距離なら、俺の弾の方が早いからだ。それにお前らは肉を食べてないから弱いんだよ」
そう言い残し、俺は屠体を回収して立ち去る。
残った旅団の奴らは、悔しさに顔を歪ませながら、ただ見ていることしかできなかった
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